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日本語表現文型辞典 [ア行]

001 *~間に/*~間は 名詞 :     の           + 間(は/が) 動詞 :普通形 (一般動詞は「ている」形)    間に(は) 形容詞:<イ形:ーい・ーくない>       間の+名詞     <ナ形:ーな・ーでない> -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 李 :先生、長い間ご無沙汰し、誠に申し訳ありませんでした。これはつまらないものですが、・・・。 恩師:ありがとう。せっかくだから遠慮なく。それにしても、しばらく見ない間に、ずいぶんたくましくなったね。 李 :そうですか?日本の企業に勤めていると、何かと鍛えられますし、それに子供も生まれましたから。 ♯ 解説 ♭  「~間」は期間を表します。動作や状態の継続中を表すので、状態動詞(ある・いる・できる・わかる・要る)を除けば、動詞と接続するときは「ている」形、或いは「ない」形になります。  問題は「~間」と「~間に」の違いですが、図のように「~間(は/が)」はその期間ずっと継続する動作を、「~間に」はその期間内に完了した動作を表します。作文上の注意点としては、従属節の主語は常に「が」で表しますから、異主語文の中では「Aが~ている間に、Bは~する」の形を取ります。→例題1)2)   図あり § 例文 § 1.私は夏休みの間、都会の喧噪を離れ、ずっとふるさとの実家で過ごした。 2.夏休みの間に、この原稿を書き上げたいと思っている。 3.「若い間の苦労は買ってでもせよ」とよく言われる。 4.私がしばらく留守にしている間に、泥棒が入った。 5.夫婦どちらも元気な間はなんとかなるが、どちらか一方が病気で倒れたりしたら、わが家はお手上げになる。 ★ 例題 ★ 1) 鎮痛剤が(効く/効いている)間(に/は)まだよかったが、薬が切れる(時/と)、とたんに虫歯が疼き出した。 2) 私が二年ほど日本( )留学(する→     )間( )、上海の町並みはすっかり変わってしまった。 002 *~あげく(に)/~果て(に) 名詞:の  +  あげく(に)     ~  した 動詞:た形    あげくの + 名詞          果てに          果ての  + 名詞 -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 李 :彼は気の毒だったなあ。さんざん通ったあげくに、先方から電話一本で契約を断られてね。まあ、僕の方もさんざんな目にあったよ。今日は本当についてない。 良子:一体全体、どうしたの? 李 :二時間も並んだあげく、結局、コンサートの切符が手に入らなかったんだ。 ♯ 解説 ♭  これらの文型は「~した結果~した」を表しますが、後件では常によくない結果の発生を表すところに特徴があります。「~果てに」も同様の意味を表しますが、口語で使われることは多くありません。なお、「あげくの果て」は「あげく」の強調した表現となります。類義文型に「~末に」(→文型116)がありますが、この文型は後件でいい結果も悪い結果も表すことができます。注意すべき点は、これら結果を表す文型は常に文末が完了形「~した」となることです。→例題1)  悩み抜いた    結果     <客観的表現>    あげく(に) <残念な気持ち>    末(に)   <色々あったが>  帰国することに決めた。 § 例文 § 1.口論のあげく、殴り合いのけんかになった。 2.いろいろ考えたあげく、彼と別れることにした。 3.彼はサラ金からさんざん借金をしたあげく、ついに首が回らなくなって夜逃げをした。 4.父は長い間、病に苦しみ抜いた果てに、亡くなった。 5.彼は会社のために身を粉にして働いて、あげくの果てにリストラされてしまった。 ★ 例題 ★ 1) 苦労した(あげくに/末に)、(ついに/結局)念願のマイホームを手に(入れる/入れた)。 2) 返答( )(窮する→      )あげく、つい嘘をつい(てしまう→    )。 (^^)前課の解答(^^) 1) 効いている(継続状態)/は/と(と&時→文型203) 2) に/している/に 003 ~上げる/~上がる    他動詞:[ます]形 + 上げる    自動詞:[ます]形 + 上がる -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 佐藤:課長、遅くなりましたが、上海に出張の報告書ができ上がりました。御覧いただけますか。 課長:おう、書き上がったか。しかし、長いなあ。要約を一ページつけてから部長へ上げよう。 李 :君も今度のことでは大いに株を上げたな。こんなに難しい交渉をまとめたとは、ほんと、たいしたものだよ。 ♯ 解説 ♭  付属動詞「~上げる」は、「~を<他動詞>+上げる」「~が<自動詞>+上がる」という形になります。意味上は上方への移動、程度の強調、完了・完成の三つに分かれます。これは上への移動から上の極へ到達するにつれて、「完全に~」の意味の程度強調へ、更に完成・完了へと意味が拡大したものです。   <上方へ移動>  ~が飛び上がる・~が立ち上がる・~を見上げる・~を持ち上げる…   <程度の強調>  ~が晴れ上がる・~が震え上がる・~を鍛え上げる・~を磨き上げる…   <完了・完成>    ~ができあがる・~~が刷り上がる・~を書き上げる・~を育て上げる… § 例文 § 1.合格の知らせを聞いた娘は、飛び上がって喜んだ。 2.見上げると、晴れ上がった青空を鳥たちが飛び交っていた。 3.武道で鍛え上げた男の体は、まるで鋼のようだった。 4.何カ月もかかって作り上げた作品を前にして、わたしは喜びがこみ上げてきた。 5.「おい、例のもの、でき上がったかい?」「細工は流々、仕上げをごろうじろ」 ★ 例題 ★ 1) 変わり果てた友の姿を見て、(思わず/ふと)涙(が/を)こみ上げ(てきた/ていった)。 2) ご飯が(炊く→    )上がったよ。みんな、仕事を(切る→    )上げて食事( )しないか。 (^^)前課の解答(^^) 1) 末に(→文型116)/ついに(期待したことの実現)/入れた 2) に/窮した/てしまった(不本意の「~てしまった」) 004 ~あっての 名詞: ×  + (が)あっての + 名詞 -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 部長:ありがとう。今回の受注は君たちのおかげだ。なんと言っても、仕事あっての会社だからな。 山田:いいえ、部長の御指導のたまものです。 部長:いやいや、そんなことはない。みんなの協力あっての成功だ。「チームワークこそ成功の鍵だ」と改めて教えられたよ。ありがとう、みんな。 ♯ 解説 ♭  「~あってのN」は「~があって、はじめて可能な N」という意味を表します。前の条件がなければ、後ろの結果も成立しないという前提条件を表す点で、「~て、はじめて/~て、こそ」(→文型192)、「~ば、こそ」(→文型050)と基本的には同じ意味になります。   みんなの協力 あっての    成功だ。          があってこその          があればこその § 例文 § 1.この度の優勝は、みんなの団結あってのものだ。 2.私が仕事に専念できるのも、全て妻の内助があってのことです。 3.彼女が会社を辞めたのは、きっと何かわけがあってのことだろう。 4.そりゃあ、お金も欲しいけど、「命あっての物種」って言うじゃないか。 5.お客あっての商いだということを忘れてはいけない。 ★ 例題 ★ 1) ○○先生(あるからの/あっての)私です。(お/ご)恩は(いつも/いつまでも)忘れません。 2) 専務があなたをこのパーティ( )招待した( )は、きっと何か考えがあって( )ことですよ。 (^^)前課の解答(^^) 1) 思わず(自然な感情)/が(自V)/てきた(→文型181) 2) 炊き/切り/に(N+にする:「何にする?」「僕はこれにする」) 005 *~あまり(に) 名詞    :   の     +  あまり(に) 動詞・形容詞:普通形<ナ形ーな> -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 百恵:最近、山田君、ちょっと変よ。何を聞いても上の空だし、仕事にも手がつかない感じだ。 李 :僕も心配のあまり尋ねてみたら、彼女に振られたらしいんだ。毎晩どこかで酔いつぶれているらしいよ。 百恵:寂しさのあまり、お酒で気を紛らわしてるのね。あまり飲みすぎると、体を壊しちゃうわよねえ。 ♯ 解説 ♭  この文型は「とても(程度が限度を越えている)~ので」を意味します。「ので」系の原因・理由の表現(→資料、)で、後件では発生した既定事実を表すので、「~つもりだ・~たい・~だろう」などの意志・希望・推量表現は使えません。なお「あまりのNに」も「あまりに~ので」も同義表現です。 寂しさのあまり、 あまりに寂しいので、     あまりの寂しさに、   お酒で気を紛らわしているのね。 § 例文 § 1.うれしさのあまり、涙がでた。 2.急ぐあまり、家の鍵をかけるのを忘れてきてしまった。 3.彼は人がいいあまり、嫌な仕事を押しつけられても断りきれない。 4.慎重になり過ぎるあまり、チャンスを逃すこともある。 5.「可愛さ余って(=可愛さのあまりに)憎さ百倍」という俗語がある。 ★ 例題 ★ 1) 一人の子供がいじめを告発する遺書を(残して/残って)自殺したという(ので/のに)、開き直る学校側の答弁に、私は怒り(あまりに/のあまり)体が震えた。 2) 彼はまじめ( )あまり、(考える過ぎる→    )り、(思い詰める→     )りするんだろう。 (^^)前課の解答(^^) 1) あっての/ご/いつまでも(「いつも(×いつまでも)遅刻する」) 2) に(~を~に招待する)/の(「~のは~ことだ」文型)/の 006 ~あろうことか(あるまいことか) 名詞 + は、あろうことか(あるまいことか) あろうことか(あるまいことか) 、  ~ -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 李 :もしもし、良子?あろうことか、出発間際になって、急にフライトがキャンセルになっちゃってね。 良子:だから言ったでしょ。少しぐらい高くても、いつもの航空会社の方が安全だって。 李 :これから家に帰るよ。食事は済ませてあるから、夕食の支度はしなくてもいいよ。 ♯ 解説 ♭  この文型は「そんなことがあっていいだろうか(いや、あってはいけない)」という意味の反語表現です。事実は眼前に存在していますが、それを信じられないし、信じたくない気持ちがあり、非難・残念の感情を強く含んでいます。 § 例文 § 1.あの学生は、あろうことか、教師に暴力を振るった。 2.一部の報道記事には、あろうことか、あるまいことか、事実を捏造したものもある。 3.あろうことか、よりにもよってこの俺に、よくもそん見え透いた嘘が言えたものだな。 4.日本の政治家の中には、あろうことか、先の戦争をアジア解放戦争だったと言う者がいる。 5.あろうことか、教師がテレクラ通いをしていたとは。 ★ 例題 ★ 1) (ある/あろう/あるまい)ことか(ある/あろう/あるまい)ことか、不正入試事件(が/を)発覚した。 2) (ある→   )ことか、遊ぶ金(ほしい→   )に売春をして、「どこが悪いの?」( )うそぶく少女がいる。       (注:これを「援助交際」と現代語で言う) (^^)前課の解答(^^) 1) 残して(~を+他V)/のに(逆説)/のあまり(「怒り」はN) 2) な(ナ形)/考え過ぎた(「~たり~たりする」文型/思い詰めた 007 いかに~ても/いかなる~ても いかに     ~ 動詞・形容詞:て形 <ナ形ーで> + も いかなる+名詞   名詞    :    で (注:「~ても」の他に「~ても」系の逆説は使える。 → 解説) -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 良子:明日は模擬試験だったわね。焦ってるみたいだけど、まさか、今夜、徹夜するつもりじゃないでしょうね。 小孫:「いかに困難でも、またいかなる状況下にあっても、全力を尽くせ」って言うじゃないか。 良子:それは普段から勉強してない人が使う言葉じゃないわ。日本ではそんなのを「付け焼き刃」って言うのよ。 ♯ 解説 ♭  「いかに」「いかなるN」は「(前件の)事情・状況・程度がどうであっても関係なく、いつも・必ず(後件が)成立する」という条件表現で、書き言葉で多く使われます。「どんなに/いくら(=いかに)~ても」「どんな(=いかなる N)~ても」(→文型143)はその口語表現で、話し言葉ではこちら方が多く使われるでしょう。  また、「ても」のほかに「~と言えども」(→文型216)、「~であろうと/~であれ」(→文型176)、「~(よ)うが/~(よ)うと」(→文型437)などの「ても」系逆説が使われます。 § 例文 § 1.いかに難しい問題でも、解けない問題はない。 2.いかなる時でも笑顔を忘れないでいれば、道は開けるよ。 3.いかなる人と言えども、欠点はあるものだ。 4.いかに人からあざ笑われようが、今はただ、信じた道を進むだけだ。 5.彼は勇敢な男だ。いかなる危険が待ちかまえていようとも、たじろいだりはしない。 ★ 例題 ★ 1) (いかに/いかなる)障害にぶつかっ(たら/ても)、試練と(思えば/思って)、乗り越えていけるものだ。 2) 一人一人の力がいかに(小さい→    )ても、力を(合わせる→ )ば、いかなる強敵でも(倒す→   )はずだ。 (^^)前課の解答(^^) 1) あろう/あるまい/が(自V) 2) あろう/ほしさ(イ形のNの形:美しい→美しさ)/と(引用) 008 ~如何だ/~如何で/~如何によらず 名詞: × +  (の)如何だ       ①          (の)如何で          (の)如何によって 名詞: × +  (の)如何にかかわらず  ②          (の)如何によらず -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 小孫:模擬試験の結果の如何によらず、志望校を受験したいんですが、間に合うでしょうか。 先生:君のこれからの努力如何で決まる思うよ。まだ、2ヵ月以上もあるからね。 小孫:ということは、可能性があるということですね。最善を尽くしてみます。 ♯ 解説 ♭  「如何」は「どうであるか」を意味する漢語で、根拠を示す助詞の「~で/~によって」と結びつくと「~ かどうかによって決まる」という意味を表し、「~に関係なく」を意味する「~にかかわらず」(→文型293)、「~によらず(→文型349)」や「~を問わず」(→文型472)」と結びつくと「 ~がどうかに関係なく~」という意味を表すようになります。  この「如何」は例文中のもののほかにも慣用句がいくつかありますから、一緒に覚えた方がいいでしょう。   如何せん:如何せん、もはや救う手段がない。   如何ともしがたい:こうなっては如何ともしがたい。   如何にかかっている:成功するかどうかは、努力如何にかっている。 § 例文 § 1.その会社に就職するかどうかは、給料如何ですねえ。 2.酒というのは飲み方如何で、毒にもなり薬にもなる。 3.今後の君の態度如何では、懲戒解雇もあり得ることを忘れるな。 4.理由の如何を問わず(⇔如何によらず/如何にかかわらず)、暴力はよくない 5.今更そんなことを言われても、もう、手遅れだ。如何ともしがたいよ。 ★ 例題 ★ 1) 勝敗(が/の)如何(によって/にかかわらず)、両チームの健闘は讃えられる(はず/べき)だろう。 2) 業績如何( )降職も(ある→   )得る人事制度が企業に(導入される→     )始めた。 (^^)前課の解答(^^) 1) いかなる/ても(逆説・仮定)/思えば 2) 小さく/合わせれ/倒せる(可能形) 009 *~以上(は) 名詞    :である       +   以上(は) 動詞・形容詞:普通形<ナ形ーな> -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 李 :日本人は「イエス」と「ノー」がはっきりしなくて困るよ。来る前に想像していた以上だ。 良子:以心伝心、察しの文化と言われる由縁ね。でも、「郷に入れば郷に従え」よ。 李 :なるほど、日本語を勉強する以上は、日本の文化も学ばなくちゃね。 ♯ 解説 ♭  「~以上(は)」は「~だから、当然・必ず ~」という意味を表す原因・理由表現で、文末には「~なければならない/~べきだ」(→文型382)や「~つもりだ」、「~たい」などの義務や意志・希望、「~はずだ」(→文型367)、「~にちがいない」(→文型305)などの断定判断が多く使われます。この場合は「~からには(→文型056」や)「~上は(→文型015)」と同義表現となります。  しかし、「~以上」は因果関係がなくても、既定条件の場合に広く使えます。例えば、下の例文は条件(仮定)を表していますが、この場合、「~からには/~上は」は使えません。  *あなたの同意がない以上(=なければ)、無断で掲載することはない。 § 例文 § 1.お話はわかりました。この件については、私どもが引き受けた以上、大船に乗ったつもりでいてください。 2.こうなった以上は、もう他に方法はない。 3.一旦契約書にサインをした以上、君の責任は避けられない。 4.彼がやらせてほしいと言う以上、見込みがあってのことだろう。やらせてみたらどうか。責任は私が負う。 5.私に刃向かう以上、それなりの覚悟はあるんだろうね。 ★ 例題 ★ 1) 父親(の/である)以上、娘がつきあっている相手(を/に)無関心では(いられる/いられない)よ。 2) 闘う以上、(負ける→     )たくないと思う( )は人情だ。負ける( )わかっているなら、最初( )( )闘わないことだ。これを「逃げるが勝ち」という。 (^^)前課の解答(^^) 1) の/にかかわらず/べき(→文型382) 2) で/あり(~得る:→文型017)/導入され(V〔ます〕形+始める) 010 *~一方だ/*~ばかりだ 名詞  :  の   +  一方だ 動詞  : 原形       ばかりだ (*名詞接続不可) ナ形容詞:~になる イ形容詞:~くなる (注:「まじめ一方」 のような慣用的言い方もある) -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 李 :産業活動の発展は目覚ましいけど、その反面で、公害は年々ひどくなるばかりだね。 良子:ほんとうね。海も川も汚れていく一方だし、森林破壊、酸性雨、砂漠化、地球温暖化と問題は山積みだわ。 李 :早く手を打たないと地球に生き物が住めなくなってしまうね。でも環境か開発か、難しい問題だなあ。 ♯ 解説 ♭  「~一方だ/~ばかりだ」は変化を表す語につき、変化が一つの方向に進行していること表します。  ただし、「~一方だ」はいいことにも、良くないことにも広範に使えますが、「~ばかりだ」は「程度が~過ぎる」という語感をもっていて、例文3のようにいい傾向に使うと不自然になります。また、「~ばかりだ」は例文1のように名詞に接続する形がありません。 § 例文 § 1.今年に入り、株価は下落の一方(×ばかり)だ。 2.給料は下がる一方(⇔ばかり)、物価は上がる一方(⇔ばかり)、これじゃやっていけないよ。 3.彼はまじめ一方(×ばかり)の人で、よく言えば仕事一筋の人ですが、融通の利かないところが難点ですね。 4.老後のことを考えると、不安は募るばかり(⇔一方)だ。 5.ストレスが原因とみられる心の病気は、ますます深刻化するばかり(⇔一方)だ。 ★ 例題 ★ 1) 景気は落ち込む(だけ/ばかり)、雇用不安は増す(だけ/ばかり)で、明るい材料が(見あたる→     )。 2) 地球人口は年々増える一方( )、21世紀の前半には百億を(越す→ )そう( )勢いだ。 (^^)前課の解答(^^) 1) である/に/いられない(→文型191) 2) 負け/の(→文型354)/と(内容を引用:~とわかる」/から 011 *~一方(で) 名詞    :    の        +   一方(で) 動詞・形容詞:普通形<ナ形ーな> -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 課長:李君は仕事に熱心な一方で、仲間とのつき合いも大切にしているようだな。それに大変な恐妻家だとか。 山田:そうなんですよ。でも、奥さんに財布の紐を握られ、頭が上がらないというもっぱらの噂です。 課長:はっは、それが夫婦円満の秘訣さ。夫婦で力を合わせて、将来に備えているわけだ。 ♯ 解説 ♭  「~一方(で)」は「Aは~、他の一面では~」同一主語の異なる面を表す場合にも、「Aは~だが、反対にBは~」と主語が異なるものを対比させる場合にも使えます。  類義語に「~かたわら」(→文型036)があり、例文1~3は置き換えることができます。また、例文4のように同一主語の対立する面を表す場合には「~反面」(→文型375)に置き換えることができます。ただし、この二つの文型は例文5のような異主語文では使えません。   姉は家庭的だが、一方(×反面)妹は活動的だ。 <同一主語文>   父はいつも静かだが、一方(・反面)怒ると恐い。<異主語文> § 例文 § 1.彼は病院に勤める一方で、地域ではボランティア活動に参加している。 2.兄は勉強ができる一方、遊ぶことも忘れない。 3.表では争っているように見せる一方で、裏では手を結んでいるのが政治の世界だ。 4.日本経済については楽観的な見方がある一方で、今後は高成長は望めないという見方もある。 5.あの家庭は夫が遊び好きな一方で、妻はしっかり者だ。 ★ 例題 ★ 1) アジア地域の経済発展は目覚ましい(が/のに)、(一方/反面)、所得格差が拡大(する/し)つつある。 2) 豊かな国々( )益々(豊かだ→    )なる一方で、貧しい国々が益々(貧しい→    )なっている。 (^^)前課の解答(^^) 1) ばかり/ばかり/見あたらない 2) で/越し(V〔ます〕形+そうだ<様態>/そうな 012 いわんや~においてをや/~まして~にはなおさらだ いわんや ~ 名詞 : ×  +  においてをや まして              に(おいて)はなおさらだ -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 李 :このパソコンの使い方がどうしてもよくわからないなあ。え~っと、マニュアル、どこにあったっけ? 良子:説明書を読むのもいいけど、山田さんに聞いてみたら?その方が手っ取り早いわよ。 李 :彼がひどい機械音痴だってこと知らないの?僕でさえ四苦八苦なのに、いわんや山田においてをやだよ。 ♯ 解説 ♭  「況(いわん)や」「況(まし)て」と助詞「~において」(→文型291)が結合した文型で、「Aは~ 、だからBは言うまでもなく、(もっと・更に)~」を意味する文語です。話し言葉としては「まして ~ には、なおさらだ」が多く使われるでしょう。  専門家にさえ直せない。   →いわんや素人においてをや。   →まして素人にはなおさらだ。 § 例文 § 1.この高校入試問題は大学生の僕にさえ難しいのに、まして中学生にはなおさらです。 2.僕が子供の頃、日本の家庭にはテレビもなかった。ましてパソコンにおいてはなおさらだ。 3.彼は英語すら読めない。況やフランス語においてをや。 4.源氏物語を原書で読める日本人はそう多くない。いわんや外国人においてをやだよ。 5.約束は守るもの。いわんや首相の公約においてをやだ。 ★ 例題 ★ 1) (これ/この)ほどの山と(する/なる)と、登るのは若者でも容易ではない。(だから/まして)老人においてをや。 2) 当時の私は食べ物に( )( )事欠く始末(だ→   )。( )( )( )本を買う金などあろうはずがなかった。 (^^)前課の解答(^^) 1) が(「~のに」は因果の逆説)/一方(反面も可)/続けて(他V) 2) が/豊かに(ナ形+なる)/貧しく(イ形+なる) 013 *~上で/**~後で 名詞: の   +  上で     ・ 動詞:原形   名詞: の   +  後(で)    ・ 動詞:た形      上(で) -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 銀行:御融資の件ですが、私の一存では決め兼ねます。本店の審査を仰いだ上で、お返事を差し上げます。 社長:そこをなんとか・・・。私も今回ばかりは無理を承知の上で、お願いに伺っています。 銀行:本店とも相談はしてみますが、御期待にそえるかどうかは、ここでは何とも申し上げようがございません。 ♯ 解説 ♭  「~上で」は二つの使い方があって、前が動詞で「原形」の時は「~する場合~」(方面・分野)を意味し、「た形」の時は「~た‐あとで」と同じ意味になります。ただし、前が名詞のときは文脈から理解するしかありません。  なお、「~た‐上で」は人の意志動作を強調するので、自然現象や状態発生には使えませんし、「~た‐上で/~た‐後で」は継続事態を表すときには使えません。例えば「~てから」「~た‐後で」「~た‐上で」を比較すると、以下のような違いがあります。   風呂に入ってから(・た後で/・た上で)、寝た。    <動作発生>   家に帰ってから(・た後で/×た上で)、雨が降り出した。<状態発生>   離婚してから(×た後で/×上で)、ずっと一人暮らしだ。<継続事態> § 例文 § 1.辞書は言葉を学習する上で欠かせないものだ。 2.形の上では夫婦でも、実際は家庭内別居というケースが増えている。 3.先の事件は、法律の上では犯罪にならなくても、道義的責任は免れない。 4.この問題は拙速な結論は避け、慎重に検討した上で(⇔後で)ということでいかがでしょうか。 5.採用か否かは面接の上(⇔後で)、決めることにする。 ★ 例題 ★ 1) 買う(か否か/や否や)は、実物を(見る/見た)上で決める。先ず品物を見せて(くれ/あげ)たまえ。 2) いかに酔っ(ている→   )とはいえ、あのような暴言は酒の上で( )過ちで済むこと(だ→     )。 (^^)前課の解答(^^) 1) これ(これほど≒ここまで)/なる(→文型253)/まして 2) すら(「さえ」も可)/だった/まして 014 ~上(に) 名詞    :である           +  上(に) 動詞・形容詞:普通形<ナ形ーな> -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 李 :もう遅いので、そろそろ失礼いたします。 田中:今日はお休みのところを、わざわざ遠いところをおいでいただいた上に、遅くまでお引き留めいたして・・・、それに何のおもてなしもできなくて・・・。 李 :いえいえ、ごちそうになった上、お土産までいただきまして、本当にありがとうございます。 ♯ 解説 ♭  「~上(に)」は「~ し、(それに /しかも/更に) ~」と同義で、添加・累加の表現です。類義語に「~し、~」(→文型107)、「~も~ば、~も~」(→文型199)、「~ばかりか~」(→文型363)などがあります。   彼女は優しい上に、美しい。  →彼女は優しいし、美しい。  →彼女は優しくもあれば、美しくもある。  →彼女は優しいばかりか、美しい。  この文型は良いことには良いことを、悪いことには悪いことを添加・累加しないと誤文になります。例えば、「彼女は優しい上に、背が低い」は誤文です。 § 例文 § 1.このカメラは小型である上に、性能もすばらしい。 2.彼は弁が立つ上に、知恵と勇気を兼ね備えている。 3.お世話になった上に、送別会まで開いていただき、誠にありがとうございます。 4.わが家は手狭な上、子供も多くて、日曜日もゆっくりくつろげません。 5.生活が苦しい上に、妻の入院も重なって、もうどうしていいのかわかりません。 ★ 例題 ★ 1) 彼は頭がいい(上で/上に)、ユーモアもある(ので/のに)、女性(だけか/ばかりか)男性にも人気がある。 2) この店は安い上( )うまいので忘年会の会場( )は打ってつけだが、一応みんなと相談した上( )決めないか。 (^^)前課の解答(^^) 1) か否か(→文型040/→文型428)/見た/くれ(→文型182) 2) ていた(あのような=過去)/の(格助詞+のN)/ではない 015 ~上は 名詞    :である      +  上は 動詞・形容詞:普通形<ナ形ーな> -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 社長:君、今回の不祥事の責任をどうとるつもりだ。このままでは、社内のけじめがつかないぞ。 部長:ひとえに私の監督不行き届きです。かくなる上はいかような処分でも・・・。 社長:君の辞表1枚で済む問題じゃない。会社の信用がかかっているのが、まだわからないのか! ♯ 解説 ♭  「~上は」は「~だから、当然・必ず ~」と言う意味を表す原因・理由表現で、「~以上」(→文型009)、「~からには」(→文型056)と同義表現です。「~ 上は」は文語で硬い印象を与えますから、日常会話では「~以上」「~からには」の方が適切です。 § 例文 § 1.軍人である上は、戦場での上官の命令は絶対である。 2.日本に留学した上は、一日も早く日本の生活に慣れることだね。 3.君の協力が得られない上は、この計画は諦めるしかない。 4.ここまで証拠が揃った上は、包み隠さず、素直に話した方が刑も軽くなるぞ。 5.選挙民に公約した上は、政治家たるものに二言があってはならない。 ★ 例題 ★ 1) 日本代表に(選んだ/選ばれた)(上は/上に)、皆様の御期待に添う(べく/べき)全力を尽くします。 2) たとえ不満で(ある→     )と、多数決で(決まる→   )上( )、それに従うのが民主主義だ。 (^^)前課の解答(^^) ・ 上に/ので/ばかりか ・ に/に/で(「上に」と「上で」の違いに注意) 016 *~うちに/*~ないうちに 名詞 :     の           +  うちに 動詞 : 普通形 (一般動詞は「ている」)    うち(が/は) 形容詞:<イ形:ーい・ーくない>     <ナ形:ーな・ーでない> -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 真理:さあさあ遠慮しないで、冷めないうちに召し上がれ。でも、お口に合うかしら? 佐藤:真理さんの手料理なら、冷めてもおいしいですよ。 真理: まあ、佐藤さんったらお上手ね!どんどんお代わりしてね。 佐藤:うまい!お袋の味を思い出しましたよ。 ♯ 解説 ♭  「~うちに」は「~の状態の間に ~する」という意味を表す表現で、「~間(あいだ)に」(→文型002)とほぼ同義表現ですが、状態変化に関心をおいたのが「~うちに」で、時間を問題にしたのが「~間に」です。  どちらも動作・状態が継続中に発生したことを表すので、状態動詞(ある・いる・できる・わかる・要る)を除いて、「~ている」形か「~ない」形に接続します。また、時間だけを問題にするのであれば、「~ないうちに」は「~する前に」に置き換えることができます。   あなたが寝ている(×寝る)うちに、地震があったんですよ。   子供が帰らないうちに(≒ 子供が帰る前に)、掃除する。  なお、「~うちに」<事態完了>と「~うちは」<事態継続>の関係は「~間に」と「~間は」と同じです。→例題1)2) § 例文 § 1.鉄は熱いうちに打て。 2.あの先生の授業は退屈で、聞いているうちに、いつも眠くなる。 3.生きてるうちが花なのさ。死んで花実が咲くものか。 4.あ、もう五時ですね。暗くならないうちに帰りましょう。 5.そうそう、忘れないうちに話しておこう。実は・・・ ★ 例題 ★ 1) うとうと(する/している)うち(に/は)、(つい/うっかり)畳にタバコの火を落として焦がしてしまった。 2) この件につきましては、この場での即答は(いたす→     )兼ねますので、一旦会社に持ち帰り、上司と相談の上、一両日( )うち( )御連絡申し上げたいと思います。 (^^)前課の解答(^^) 1) 選ばれた(受身形)/上は/べく(→文型382/→文型385) 2) あろう(未然形+と:→文型437)/決まった/は 017 *~得る/*~得ない 動詞:[ます]形  + 得る             得ない -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 百恵:ねえねえ、山田さんが昨夜UFOを見たって言ってたわよ。 李 :あり得ないよ。でも、嘘を付く男じゃないから、あいつの目の錯覚だろう。 百恵:まるっきしロマンがないんだから。この広い宇宙のどこかに宇宙人がいることだってあり得るわよ。 ♯ 解説 ♭  「~得る/~得ない」は可能表現の一種で、一般動詞につくときは可能形「~られる/~ られない」と意味はあまり変わりません。しかし、「話し得る」は状況から判断して「~話せる可能性がある」が本来の意味なので、単に能力を言うだけの「彼は英語が話せる」を「彼は英語が話し得る」とは言えません。  また、「~得る/~得ない」は可能形が作れない「ある・できる」などの状態動詞や無意志性の自動詞について、「あり得る/あり得ない」「起こり得る/起こり得ない」のように「~する可能性がある/ない」ことを表します。   あり得る(=存在する可能性がある/×あれる)   できうる(=できる可能性がある/×できれる) § 例文 § 1.人類が火星に移住するってことは、近い将来、起こり得ることだ。 2.私ができ得る限りのことは、喜んでいたしましょう。 3.これが今選択し得る最良の方法ではないでしょうか。 4.申し訳ないが、まだ公表し得る段階ではないので、あしからず。 5.彼ほどの財力があれば、なし得ないものはないと言っていいだろう。 ★ 例題 ★ 1) 考え(得る/兼ねる)限りの手は尽くし(ておいた/てみた)が、もはや倒産を免れる道は(絶った/絶たれた)。 2) あなたの主張は支離滅裂で、私( )は到底(納得す る→   )(得る→   )。 (^^)前課の解答(^^) 1) している/に/うっかり(不注意は「うっかり」) 2) いたし(→文型044)/の/に(「うちに」と「うちは」の違いに注意) 018 *~おかげで/*~おかげか/*~おかげだ 名詞    :    の      +  おかげで 動詞・形容詞:普通形<ナ形ーな>     おかげだ                      おかげか -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 母親:おかげさまで、息子も志望校に無事合格できました。本当に夢のようです。 先生:本人の努力のたまものですよ。本当によくがんばったと思います。 母親:いえいえ、先生のお力添えがなければ、とても・・・。全て先生のおかげです。 ♯ 解説 ♭  「~おかげで」は「~(の)援助・恩恵があって~」という意味を表す原因・理由の表現で、いい結果が生じたときに使われます。悪い結果が生じたとき使うのが「~せいで」(→文型122)、どちらの場合にも使えるのが「~ために」です。ただし、「~おかげで」は、例4のように皮肉・非難の気持ちを込めて使うことも希にあります。どれも「ので」系(→ 資料編、)なので、後件では発生した事実や確定事実を表し、「~つもりだ/~たい/~だろう」などの意志・希望・推量表現は使えません。  理由が不確かなとき、断定を避けて「~おかげか」の形が使われます。なお、「おかげさまで」という語は文頭でしか使えず、接続助詞の用法や文末で「~おかげさまです」とは使えません。   先生のおかげで(×おかげさまで)、無事合格できました。   合格できたのは、先生のおかげです(×おかげさまです)。 § 例文 § 1.君が手伝ってくれたおかげで、仕事が早く片づいた。 2.私が今日あるのは、田中さんがあのとき助けてくださったおかげです。御恩は一生忘れません。 3.お前が一人前になれたのは、一体、誰のおかげだと思っているんだ。 4.あなたのおかげで、平気で嘘がつける女になれたわ。 5.先生の丁寧な教え方のおかげか、このクラスには落ちこぼれの学生は一人もいません。 ★ 例題 ★ 1) 一人っ子の(おかげか/せいか)、わがまま(が/に)育っ(てしまいました/ていました)。 2) おかげさま( )主人は軽い骨折で済んだのですが、あの事故( )亡くなられた皆様のことを思う( )・・・。 (^^)前課の解答(^^) 1) 得る/てみた(→文型197)/絶たれた(基運「受身」:→ P) 2) に/納得し/得ない 019 *御~する/*御~になる 御(お/ご)+  動詞:[ます]形  +  する/いたす   ・                     になる/なさる 御(お/ご)+  動詞:[ます]形  +  ください     ・                     願えませんか                     なさい -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 李 :部長、田中様がお見えになりました。こちらにお通しいたしましょうか。 部長:うん、そうしてくれたまえ。 田中:突然お伺いいたしまして、御迷惑ではなかったでししょうか? 部長:いえいえ、そんなことはございません。さあ、どうぞ。 ♯ 解説 ♭  「(お/ご)~する/いたす」を謙譲形、「御(お/ご)~になる/なさる」を尊敬形とも呼びます。敬語は場面や相手によって複雑に変化しますので、一言で説明することは困難ですが、私は下げる(=謙譲語)、相手は上げる(=尊敬語)と覚えておくといいでしょう。  「御」は「お」とも「ご」とも読みなす。 「お約束する・お料理する」や「ご案じになる・ご案じいたす」などの例外がありますが、一般に和語動詞には「お」、漢語動詞(「~する」動詞)には「ご」がつくと考えればいいでしょう。 § 例文 § 1.あのう、ちょっとお尋ねしますが、この近くに郵便局はないでしょうか。 2.申し訳ございませんが、もう少々、お待ち願えませんか。 3.私がご案内いたします。さあ、こちらへどうぞ。 4.では、ご主人がお帰りになられましたら、私の方にお電話くださるようお伝えいただけませんか。 5.当ホテルをご利用のお客様には、特別ディナー招待券を差し上げております。どうぞご利用ください。 ★ 例題 ★ 1) お買い上げ(する/になる)かどうかはともかく、一度お(召し/召し上がり)(して/になって)みてください。 2) どうぞ、お(入る→    )ください。( )(待つ →     )しておりました。 (^^)前課の解答(^^) 1) せいか(悪い結果)/に(変化の結果)/てしまいました(不本意) 2) で/で(理由)/と(「お気の毒です」が省略・感情発生→文型203) 020 *~恐れがある 名詞    :    の   +  恐れがある 動詞・形容詞:普通形<ナ形ーな> -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 良子:ねえねえ、今夜あたり関東地方に台風が上陸する恐れがあるそうよ。 李 :道理で雲行きが怪しいと思ったよ。早く帰って来て正解だったようだ。 良子:でも、ここらで一雨あった方がいいかもしれないわね。そうでないと、水不足の恐れもあることだし。 ♯ 解説 ♭  「~恐れがある」は「~(の)心配・不安・危険など<良くないこと>が起こる可能性がある」という意味で、否定は「~恐れはない」となります。「~かもしれない」と同じ意味です。しかし、「~かもしれない」はどのような場合にも使えますが、「~恐れがある」は悪い事態の発生の時にしか使えないという特徴があります。なお、この文型は「~兼ねない」(→文型043)とほぼ同義表現です。   台風が上陸するかもしれない。  →台風が上陸する恐れがある。  →台風が上陸し兼ねない。  間違えやすいのは悪い傾向を表す「~嫌いがある」(→文型063)との違いですが、「~嫌いがある」は既定事実で、未来の推測ではありません。→例題1) § 例文 § 1.この病気は伝染する恐れもあるから、気をつけてほしい。 2.地震の影響で津波の恐れがありますから、緊急に避難してください。 3.バーゲン品は安いが、品質が悪い恐れがある。 4.彼は口が軽いから、彼に話すと秘密が漏れる恐れもある。 5.この金融不安がこのまま続くと、最悪の場合、世界恐慌に発展する恐れがある。 ★ 例題 ★ 1) この船は(この/あの)程度の浸水で沈没する(恐れ/嫌い)は(ないから/なくて)、慌てなくてもよい。 2) 未成年者の犯罪を警察力だけで(押さえる→    )(込む→    )とすれば、かえって事態を(悪化する →       )恐れがある。 (^^)前課の解答(^^) 1) になる/召し(お召しになる=着る)/になって 2) 入り/お/待ち 021 ~落とす/~漏らす 動詞:[ます]形  +   落とす              漏らす -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 李 :大きな魚をとり逃したんだって? 山田:詰めが甘かったと言おうか、何と言おうか、契約までもう一歩のところまで行っていたんだが。あ~あ、土壇場で敵の大将を討ち漏らした武将の心境だよ。 李 :くよくよしてても仕方がないだろ。元気を出せよ。 山田:ああ、でも、逃げた魚は大きく見えるなあ。 ♯ 解説 ♭  「落とす」は「撃ち落とす・切り落とす・突き落とす…」など、「上から下へ落とす」のように原義に近いものや、「攻め落とす・泣き落とす・口説き落とす・競り落とす…」のように攻略して目的を達する意味の複合動詞も作ります。文法上大切なのはここで取り上げた「~するのを忘れてしまう」という意味を表す用法でしょう。この場合「~もらす」も同じように使えますが、「うっかり(不注意で)~し落とす」「注意していたのに~しもらす」と語感の違いがあります。  なお、「~損なう/~損ねる/~誤る」(→文型125)との意味の違いに注意しましょう。→例題1) § 例文 § 1.報告書は読み落としがないように、細部まで注意せよ。 2.君の意見は、問題の本質を見落としているよ。 3.入学願書に、大事な記載事項を書き漏らしてしまった。 4.そのことについては記憶がないんですが、聞き漏らしていたのかもしれません。 5.押して駄目なら引いてみな。それでも駄目なら、もう彼を口説き落とす手は、泣き落とし作戦しかないね。 ★ 例題 ★ 1) 四者択一の問題は、答えを(書く/書き)さえすれば、四分の一の可能性があるのだから、書き(損なわない/漏らさない)(ように/ことに)しなさい。 2) 試験場では受験番号の(書く→   )落としが(ある→   )よう、(注意する→      )なさい。 (^^)前課の解答(^^) 1) この/恐れ/ないから(文末が意志表現の時、「ので・て」は不可) 2) 押さえ(→文型094)/込もう(→文型441)/悪化させる(使役) 022 ~思いをする/~思いがする/~覚えがある 動詞・形容詞:普通形<ナ形ーな>  +  思いをする ・                      思いがする ・                      覚えがある ・ -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 李 :部長の仕事に賭ける情熱には、頭が下がる思いがするよ。正に仕事の鬼だね。 山田:でも頭ごなしに怒鳴られて、嫌な思いをした者も少なくないよ。僕もその一人だがね。 李 :僕は今までに、一度もそんな覚えはないなあ。 山田:たぶん、部長の覚えがめでたいんだろ。 ♯ 解説 ♭  「~思いをする」は話者の感情・感覚を表します。この表現は「悔しい思いをする→悔しく思う」のように言い換えることもできます。「~思いがする」は自然にわき上がる感情・感覚を表しますが、もともと「~がする」(→文型031)は人間の五感を表す文型です。  なお、「~覚えがある」は 感情・感覚ではなく、「~記憶がある/~経験がある/~自信がある」などの意味を表します。→例題1) § 例文 § 1.湯上がりに冷たいビールを飲むと、生き返る思いがする。 2.日本に来たばかりの頃は、何度となく不愉快な思いや、  恥ずかしい思いをしたものだ。 3.車の運転にかけては、いささか腕に覚えがあります。 4.僕は君のやり方を批判したけれど、君自身の人格まで誹謗中傷した覚えはない。 5.あれほど触るなと言っておいたのに、このパソコンをいじったのは君だね。身に覚えがあるだろ? ★ 例題 ★ 1) 私が歌手(にとって/として)一人立ちできる(までに/まで)は、ずいぶん辛い(思いもした/覚えもあった)。 2) 彼には確かどこ( )で会った(ようだ→     )覚えがあるんだけど、どこで(だ→    )っけ? (^^)前課の解答(^^) 1) 書き(→文型100)/漏らす(~損なう:→125P)/ように 2) 書き/ない(~ように:→445P)/注意し(〔ます〕形+なさい) 023 ~折り(に) 名詞    :    の    +   折り(は) 動詞・形容詞:普通形<ナ形ーな> 折りに(は) -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 良子:先日、白石さんとお会いした折り、「また李君と一杯やりたいなあ」って言ってらしたわよ。 李 :そう言えば、卒業以来会ってないもんなあ。折りを見てこちらから連絡するよ。 良子:それがいいわ。学生時代はあんなに仲良しだったんだから。 ♯ 解説 ♭  「~折り(に)」は「~(の)とき」の意味で使われます。しかし、この「折り」は「機会」という語義も含んでいて、いくつかの慣用表現を持っています。   もし折りがあれば、またお会いしたいですね。→例題1)   私は折りにふれて詩を書きます。   折りも折り、うわさしていた彼が来た。  類似表現に同じ時を表す「~(の)際」「~(の)節」(→文型098)がありますから、各項を参照してください。 § 例文 § 1.上京の折りには、御一報ください。 2.この件は今度会った折りにでも、また相談しましょう。 3.駅前で交通事故があった折り、たまたま僕はそこに居合わせた。 4.暑さも厳しい折から、くれぐれも御自愛ください。 5.折りもあろうに、こんな真夜中に電話をかけてくるなんて、なんと非常識な奴だ。 ★ 例題 ★ 1) 最近、忙しくて先生とお会い(する/になる)(折り/際)がない。君からよろしく伝え(ていて/ておいて)くれ。 2) 訪中( )折りには色々お世話(になる→    )まして、誠にありがとうございました。日本にお越し( )節は、是非、御一報くださいませ。 (^^)前課の解答(^^) 1) として(→文型237)/までに(→文型402)/思いもした 2) か/ような/だった(副詞:「確か~だった/~した」の形) 資料來源:日本語能力試驗中心
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