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日本語表現文型辞典 [タ行]-2

211 ~というところだ/~といったところだ 名詞・数詞 :    ×     +  というところだ 動詞・形容詞:普通形<ナ形ー×>    といったところだ                     ってところだ<口> (注:広く句と結びつき、およその数量・程度を表す) -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 良子:ねえねえ、このワンピースはお買い得だわ。買おうかしら。ねえ、あなたどう思う? 李 :見た目はいいけど、こんな安物はすぐに飽きるよ。二、三回着たらおしまいってところだな。 良子:「安物買いの銭失い」といったところかしら。じゃあ、もっと高いの、買ってもらおうっと!いいでしょ? ♯ 解説 ♭  形式名詞「ところ」には程度を表す場合があって、そこから作られた「~というところだ/~といったところだ」は「~と言ってもさしつかえないだろう/だいたい~程度と言えるだろう」という自己の状況判断や評価を表します。口語では「~ってところだ」が多く用います。なお、下の例はどれも同義と考えていいでしょう。   二人の力はほとんど同等だと思う。  →二人の力は同等といったところだ。  →二人の力は同等といってもさしつかえない。 § 例文 § 1.この車は高くても五百万円といったところだろう。 2.両者の勢力は伯仲していて、ほぼ互角ってところだ。 3.君の成績は、合格ラインすれすれというところかな。 4.彼は指導者というより、全体のまとめ役といったところだ。 5.最悪の事態は脱したというところだが、まだまだ予断を許さない。 ★ 例題 ★ 1) この調子で進めば、(年内に/年内は)工事(が/を)完成するのは、ほぼ間違いない(というものだ/というところだ)。 2) 彼の財力( )もってすれば、次期首相の座( )左右することも、不可能ではないといった( )( )( )だろう。 (^^)前課の解答(^^) 1) と言えば/あの(過去の時を指す)/どうなって(主語が「被災地」) 2) に(~に頭に来る)/と(聞き返し)/と 212 ~というのは/~とは ・ 名詞    :    ×       +  というのは 動詞・形容詞:普通形<ナ形ー×/だ>    とは                       って<口> ((注:広く句と結びつく。口語形は全て「~って」となる) -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 李 :仕事って先輩から盗むものだと教えられてきたけど、最近の新入社員は欲がないねえ。 山田:欲がないわけじゃあないよ。会社というのは給料をもらえばいい所で、生涯をかける所ではないんだよ。 真理:確かにそうね。でも、何に生涯をかけたらいいのかもわからないのが実状じゃないかしら。 ♯ 解説 ♭  「~というのは」(口語形は「~って」)の用法は、大きく二つに分けることができます。ひとつは例文1、2のように物事や語の意味・内容を説明するもので、文末には「~ことだ/~意味だ/~略だ」などが多く現れます。これは「~とは」を使っても表せます。  しかし、「~とは」は断定的で、また驚き・失望・感嘆を伴うのが特徴なので、微妙な使い分けが生じます。例えば、例文3、4のように「~というのは」が伝聞内容を引用したり、例文5のように婉曲な言い回しのときは「~とは」が使えません。この婉曲表現の時は「~かもしれない/~ようだ/~でしょうか」などの推量表現が文末に現れることが多いでしょう。  なお、「~とは」には別の用法もあるので、「~とは」(→文型242 )も併せて参照してください。→例題1) § 例文 § 1.週刊誌というのは(⇔とは)、週一回発行される雑誌のことだ。 2.「手紙」というのは(⇔とは)、中国語でトイレットペーパーという意味だってこと、君、知ってた? 3.この投資が危険だというのは(×とは)、何かわけがあってのことでしょうか。 4.李さんが学校を辞めるというのは(×とは)、本当ですか。 5.結婚というのは(×とは)、いわば恋愛の墓場のようなものですかねえ。 ★ 例題 ★ 1) 夢(とは/というのは)、心の中で思い描いている間(が/は)一番いい(の/こと)かもしれませんねえ。 2) あなたが(見る→    )という( )は、もしかしてUFOじゃないんです( )。 (^^)前課の解答(^^) 1) 年内に(~以前に)/が(自V)/というところだ 2) を(~をもってすれば→文型480)/を(他V)/ところ 213 *~というものだ/*~というものではない 名詞    :    ×     + というものだ 動詞・形容詞:普通形<ナ形ー×>   というものではない                    ってもんだ<口>                    ってもんじゃない<口> (注:口語では多く「~という→って」「~もの→もん」となる) -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 課長:慣れてきたらしく、ずいぶん早くなったな。だが、早く済ませればいいというものではないぞ。 山田:似たような仕事でも、何から何まで同じというものでもありませんからね。 課長:そうだ。臨機応変に一通りこなせるようになってこそ、独り立ちしたというものだ。甘くはないよ。 ♯ 解説 ♭  「~というものだ」「~というものではない」は形式名詞「もの」が作る慣用文型で、それぞれ「正に~だ/一般に~だ」「決して~ではない/一般に~ではない」という断定や一般論を表します。この話し言葉が「~ってもんだ」、「~ってもんじゃない」です。  断定か一般論かは文脈から理解するしかないでしょうが、会話では口調によっても変わってきます。例えば例文5の「弁償すれば済むってもんじゃない」は静かな口調で話せば「一般にそうではない」になりますし、強く叱るような口調で言えば「決してそうあってはならない」という批判や非難にもなるでしょう。 § 例文 § 1.儲けを独り占めしようなんて、虫が良すぎるってもんだ。 2.合格おめでとう。努力したかいがあったというものだ。 3.同じ仕事をしているのに、女性の方が給料が低いのは不公平というものです。 4.何でも自分の思い通りになると思ったら、大間違いってもんだ。 5.弁償すれば済むってもんじゃない。金には換えられないものもある。 ★ 例題 ★ 1) 結婚って(こと/もの)は、愛情(さえ/すら)あればいいって(こと/もん)じゃないんだよ。 2) 学校の成績も大切だ( )、勉強だけできればいいという( )( )(でもない→    )かろう。 (^^)前課の解答(^^) 1) というのは/が(「~は~が~」文と同じ)/の(→文型354) 2) 見た/の(→文型354)/か 214 ~というものは/~なるものは 名詞: ×  +  というものは           ってものは<口>           ってもんは<口>           なるものは (注:口語では多く「~という→って」「~もの→もん」となる) -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 李 :今までの日本人にとって、会社というものは一種の擬似家族のようなものだったんじゃないかなあ。 百恵:日本型経営なるものがそれね。 李 :給料をもらって働く会社の仕事だけが仕事じゃないんじゃないかって、最近、考えるようになったんだ。 佐藤:じゃ、仕事というのは、一体、何だろうねえ。 ♯ 解説 ♭  「~というものは」は「一般に~は、~である」という話題提示の用法となります。口語では「~ってものは」が使われ、書面語として「~なるもの」があります。前に来る語は抽象的意味の名詞が多く、後件ではその内容説明文がきますが、一般論を表すのが特徴なので、文末には「~ものだ/~ものではない」といった表現が多く現れます。   人の一生というものは、はかないものだ。   人間というものは、逆境によって鍛えられるものだ。  これらの文例は「~というのは」(→文型213)も使えるのですが、「の」は個人的感想や意見となり、「もの」は一般論・普遍事実を伝える特徴がありますから、一般論を述べるときは「~というものは」がいいでしょう。 § 例文 § 1.人間というものは一人では何もできない、そんな弱い存在なのだ。 2.愛ってものは、ガラス細工みたいに壊れやすいものさ。 3.どんな親にとっても、子供というものはかけがえのない宝物だ。 4.真の友情なるものは、金で買えるものではない。 5.夫婦ってもんは元々他人なんだから、努力しなければ、  うまくやっていけないものなんだ。 ★ 例題 ★ 1) 歴史という(の/もの)は、いつも勝者(につれて/によって/について)(書いて/書かれて)きた。 2) 夫婦なるものは、(喜ぶ→   )も(苦しむ→   )も共に(分け合う→      )ねばならない。 (^^)前課の解答(^^) 1) もの(→文型214)/さえ(~さえ~ば→文型101)/もん 2) が(逆説)/もの/でもな(~ない→なかろう=~ないだろう) 215 ~と言うより、むしろ~/~より、むしろ~ 名詞    :    ×      + より(も)、むしろ 動詞・形容詞:普通形<ナ形ー×> 名詞    :    ×      + と言うより(も)、むしろ 動詞・形容詞:普通形<ナ形ー×/だ> (注:口語では「~と言う→って言う/って」となることが多い) -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 旧友:今度の人事は栄転というより、むしろ左遷だ。笑ってやってくれ、この出世レースからの落伍者を。 李 :何を言う。明日は我が身だ。笑うなんてできないよ。 旧友:その君の言葉が身にしみるよ。 李 :いつも誰かと競争しなくちゃなんない世の中の方が、むしろ狂ってるんだよ。 ♯ 解説 ♭  「A(という)より、むしろB」は「(AとBと比べたとき)どちらかといえばBと言う方が適切だ」を意味する比較文型です。「むしろ」を省略しても意味は通じます。この文型はAを必ずしも否定していないのが特徴です。   美しいというより、可愛い人だね。  同類の比較文型に「~ぐらいなら、むしろ~」(→文型 074)がありますが、これは積極的にAを否定しBを選択する文型です。→例題1) § 例文 § 1.僕は刺身より、むしろ天ぷらの方が好きだなあ。 2.この状況では進むより、むしろ退いて、相手の出方をみた方がいい。 3.彼は天才って言うより、むしろ狂人だね。 4.あの人は学者と言うよりも、むしろ評論家と言った方がふさわしい。 5.くやしいと言うより、むしろ自分自身が情けないと言った方が今の気持ちに近いかな。 ★ 例題 ★ 1) 彼女は美人(と言う/と言った)(より/ぐらいなら)、むしろチャーミング(の/な)女性と言った方がぴったりだね。 2) 彼の場合、できないと言う( )( )、むしろ(やる→    )としないと言った方( )正確だ。 (^^)前課の解答(^^) 1) もの/によって(「によって」受身文(→文型348)/書かれて 2) 喜び/苦しみ/分け合わ(~ねばならない→文型353) 216 ~と言えど(も) 名詞    :  × / だ     +  と言えど(も) 動詞・形容詞:普通形<ナ形ー×/だ> (注:広く句と結びつく。「~だ」は省略することが多い) -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 李 :大工仕事だって、小平もやらせればちゃんとできるじゃないか。子供と言えども馬鹿にできないな。 良子:でも、あなたも老いたりと言えど、昔とった杵柄というところね。見直したわ。 李 :まだ三十歳そこそこの僕に、「老いたり」はないぜ。おい、小平、そこの釘と金槌をとってくれ。 ♯ 解説 ♭  「~と言えども」は書面語で、「~ても/~であっても/~と言っても」を表す「~ても」系の逆説表現です。この表現は「たとえ/いくら/いかに/いかなる~と言えども」のように副詞と呼応させて使うことが多いでしょう。そして、この文型は「~ても、例外なく全て~」という強い語感を持っています。   子供と言えども、馬鹿にはできない。  →子供でも、馬鹿にはできない。  →子供といっても、馬鹿にはできない。 § 例文 § 1.当たらずと言えども遠からず。(慣用表現) 2.一粒の米と言えども、粗末にしてはいけない。 3.いかなる人と言えども、許可のない者を通すわけにはいかない。 4.いかに親しき仲と言えど、わきまえるべき礼儀はある。 5.いかなる困難が待ちかまえていると言えども、わが決心は微動だにせず。 ★ 例題 ★ 1) 「風邪は万病の元」。軽い風邪(と言えば/と言えども)、(用心する/用心した)(に過ぎない/に越したことはない)。 2) 景気の先行き( )まだ不安があると言えども、手をこまねいて、嵐の(通る→    )過ぎる( )を待っている( )( )では、わが社の活路は開けない。 (^^)前課の解答(^^) 1) と言う/より/な(ナ形) 2) より/やろう(~(よ)うとする→文型441)/が 217 *~と言えば/~ってば/~と言えば~ 名詞    :    ×        +  と言えば 動詞・形容詞:普通形<ナ形ー×/だ>     ってば<口> (注:広く句と結びつく。相手の言葉を受けて使うことが多い) -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 李 :経費削減と言えば聞こえはいいけど、人材育成への投資は惜しむべきではないよ。 佐藤:人材と言えば、後発の当社がここまで発展できたのは、人を重視する経営をしてきたからだよね。 李 :目先の損得しか見えないとしたらおしまいだよ。それに社員がやる気をなくしてしまうよ。 ♯ 解説 ♭  「~と言えば」(口語形が「~ってば」)は話題提示で、「~に関して語ると<≒は>」という意味で使われる点は「~と言うと」(→文型210)と共通します。しかし、「~と言えば」はその場の話題から何かを突然思いだしたたり、思いついた別のことを新しい話題として持ち出すときに使います。  どちらも使える例も多いのですが、「~と言えないこともないが、しかし~」という意味を表す「Aと言えばAだが、~」という形があって、この用法は「~と言うと」にはありません。この「Aと言えばA」は相手の見解に婉曲に疑問を付け加えるときに使われる表現で、「美しいと言えば美しいが・美しいことは美しいが」のように「AことはAだが、~」(→文型092)を使っても表せます。(→例題1) § 例文 § 1.1945年と言えば、日本が敗戦した年ですね。 2.李君と言えば、卒業して建設会社に勤めたはずだが。 3.○○○○市と言えば、治安が悪く、凶悪犯罪も多発していると聞いていますが。 4.確かに彼は勉強ができると言えばできるが、特に秀才というわけではない。 5.この病院は設備といい医者といい申し分ないが、入院費が高いことが、不満と言えば不満だ。 ★ 例題 ★ 1) 麻雀という(の/こと)は遊び(と言うと/と言えば)遊びだが、金を賭ければ博打(この/その)ものだね。 2) 平田君って( )、いつ(だ→   )かな、一度一緒に(旅行する→  )ことがあったなあ。 (^^)前課の解答(^^) 1) と言えども/用心する/に越したことはない(→文型309) 2) に/通り/の(→文型354)/だけ(~だけでは→文型134) 218 ~といった/~といって~ない/~といった~ない 二つ以上の名詞を並列: ×  + といった+名詞     ・ 疑問詞・これ    : ×  + といって~ない     ・                  といった+名詞 ~ない                  という +名詞 ~ない -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 李 :僕はこれといった特技がないなあ。強いてあげれば二カ国語が話せることと、料理作りだけど・・・。 良子:私もよ。お茶、お花といった習いごとは一通りしたけど、どれもみな月並みだし・・・。 李 :君は仕事をしながら子育てもしているのだから、立派なものだよ。それに人並み以上の節約家だよ。 ♯ 解説 ♭  「~といった」は「A、B(AやB)といった+N」のように二つ以上の事柄を例示して「~などの/~のような」という意味を表します。→例題1)   味噌や醤油といった(・などの)調味料  その他、「これ」や疑問詞と結びついて「これといって~ない/これといった~ない」のように文末で否定表現と呼応して、「特に取り上げるほどの~はない」という意味を表します。この文型は一般に「~といって+用言(動詞・形容詞)~ない」「~といった+名詞~ない/~という+名詞~ない」という形を取ります。   これといった趣味もない。   これといってやりたいことはない。 § 例文 § 1.彼女には、絵画や音楽といった芸術面の才能がある。 2.これという名案も出ないまま、会議の時間だけけが過ぎ  ていった。 3.これといってすることもなく、一日ぶらぶらしていた。 4.別にこれといった用事はなかったんだけど、ちょっと君  の顔が見たくなって、寄ってみたんだ。 5.誰といって特別につきあっている男性はいないわ。 ★ 例題 ★ 1) (どこ/誰/いつ)といって、行きたい所は(ある/ない)が、機会があればチベット、ネパール、ブータン(という/といった)地域に行って、のんびりしたいね。 2) 彼は( )( )といった取り柄も(ある→   )けど、あなたより誠実な人(だ→    )ことは確かだわ。 (^^)前課の解答(^^) 1) の(→文型212)/と言えば/その(~そのもの→文型126) 2) ば/だった/旅行した(~したことがある→文型080) 219 *~と言ったら/~ったら/~ったらありゃしない 名詞    :    ×    + といったら      ・ 動詞・形容詞:普通形<ナ形ー×>  ったら<口>                   といったらない    ・                   ったらない<口>                   ったらありゃしない<口>      -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 山田:この十月に佐藤と結婚するんだって?おめでとう!羨ましいったらありゃしない。 真理:山田さんったら、よく言うわね。いつかの彼女とうまくいってるんでしょ。 山田:それが、彼女ったら外にも彼がいてさ、ばかばかしいったらないよ。僕はいつも損な役回りの道化役さ。 ♯ 解説 ♭  「~と言ったら」(口語形は「~ったら」)は話題提示で、「~と言うと」(→文型210)や「~と言えば」(→文型217)と同じく「~に関して語ると <≒は>」という意味を表しますが、感動・感嘆・驚き・失望など話者の感情を強く打ち出すのが特徴です。  ここから例文3、4のように「~と言ったらない/~と言ったらありゃしない/~ったらありゃしない」などの形で名詞・形容詞・感情を表す動詞について、「言葉で表せないほど~だ/最高に~だ」という驚きや感情を強く強調する程度表現や、例文5のように「Aと言ったらA」という形で「絶対~だ/する」を強意の表現が生まれます。「~と言ったら」は感情強調の話題提示と言えるでしょう。→例題1) § 例文 § 1.そのときの悔しさと言ったら、もう口では表せません。 2.その女性の美しさと言ったら、まるでこの世の人とは思えないほどだったよ。 3.何よこれ。この部屋の汚いと言ったらありゃしないわ。まるで足の踏み場もないじゃないの。 4.毎日が同じことの繰り返しで、退屈ったらないよ。 5.行かないと言ったら絶対に行かない。もう、私の気持ちは変わらないわ。 ★ 例題 ★ 1) その時の彼の(驚く/驚き)よう(と言ったら/と言うと)なかったよ。もう目を白黒(して/させて)たよ。 2) いやだと言ったら絶対に( )( )よ。(死ぬ→   )だって、あんな男と結婚する( )はいやよ。 (^^)前課の解答(^^) 1) どこ/ない/といった 2) これ/ない/である(「だ」には連体用法がない) 220 ~と言っても過言ではない 名詞    :   × / だ    + と言っても言い過ぎではない 動詞・形容詞:普通形<ナ形ー×/だ>   と言っても過言ではない (注:広く句と結びつく。「~だ」は省略されないことが多い) -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 李 :銀行やゼネコンで経営が行き詰まるところが出てきた現状は、制度疲労だと言っても過言ではないな。 佐藤: 消費税の引き上げが、消費を長い低迷の淵に突き落としたんじゃないだろうか。 百恵:そうね。今や、どこが業界で最初に倒れるかが、最大の関心事だと言っても言い過ぎではないわね。 ♯ 解説 ♭  「~と言っても過言ではない」は「~と言って(も)いい/~と言うことができる」と基本的に同義ですが、語感とすれば、「~と言っても、少しの誇張もない。いや、正にそのものである」という強い口調になることでしょう。以下のような類義文型がありますが、これらの中ではこの文型が一番強い断定口調になります。   彼こそ 天才だと言っても過言ではない。       天才そのものだ。      (→文型126)       天才でなくてなんだろう。  (→文型186)       天才と言わずしてなんだろう。(→文型186)       天才にほかならない。    (→文型341) § 例文 § 1.愛こそ力だと言っても言い過ぎではない。 2.彼の芸は素人の域を越えていて、すでに玄人芸と言っても過言ではない。 3.彼はこの分野の第一人者だと言っても過言ではない。 4.この発明は従来の常識を破る画期的なものだと言っても過言ではない。 5.直接手を下さなくても、言葉で人を自殺に追い込むことは犯罪と言っても言い過ぎではない。 ★ 例題 ★ 1) この一戦(で/に)勝てる(や否や/か否か)は、諸君の奮闘(次第/如何)にかかっていると言っても過言ではない。 2) 逆境の中( )こそ、その人の本当の真価が(問う→      )と言っても言い過ぎ(だ→     )。 (^^)前課の解答(^^) 1) 驚き(→文型435)/と言ったら/させて(使役文) 2) いや/死ん(~でも=だって→文型198)/の(→文型354) 221 *~と言われている/*~と見られている 名詞・名詞句:  × / だ     +  と言われている ・ 動詞・形容詞:普通形<ナ形ー×/だ>    と見られている ・ (注:広く句と結びつく。「~だ」は省略されないことが多い) -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 部長:当社は業界で万年三位と言われているが、ここらでなんとか順位を上げたいものだ。 課長:しかし、世間から不動のトップだと見られている会社にだって、いくつか弱みはあります。そこを突けば、当社がトップになる可能性も十分あると思います。 部長:二位を飛ばしてのトップとは、威勢がいいな。 ♯ 解説 ♭  「見る」という動詞は「判断する・推定する」という意味も持っていて、例えば、「この国の将来をどう見ますか」のように使います。  これらの文型は広く引用句と結びつき、「~と言われている」は「多くの人が広く~と言っている」、「~と見られている」は「多くの人が広く~と考えている」という意味を表します。新聞やテレビなどの報道で多く使われる表現で、定説や一般評価を表す文型と言ってもいいでしょう。ちなみに、この受身形「~られる」は客観的に事実を伝える「~られる」です。 § 例文 § 1.彼は将来、首相になる人物と見られている。 2.日本人は働き蜂だと言われていたが、最近の若い人はそうでもないねえ。 3.二一世紀の前半には、地球人口は百億人を越すと見られている。 4.先進国の経済成長は、もう頭打ちだと言われている。 5.彼は子供の頃は天才歌手と言われていたが、今ではブラウン管からも姿を消した。 ★ 例題 ★ 1) 歴史(は/が)繰り返す(と言っている/と言われている)が、全く同じことの繰り返しでは(あろう/あるまい)。 2) あの事件( )起こるまでは、日本は世界( )一番治安がいい国だと(見る→    )ていた。 (^^)前課の解答(^^) 1) に/か否か(→文型040/→文型428)/如何(→文型008) 2) で/問われる(受身文:~を問う→~が問われる)/ではない 222 ~と言わんばかり/~とばかり 名詞    :   × / だ    + と言わんばかりに ・ 動詞・形容詞:普通形<ナ形ー×/だ>   と言わんばかりの                      とばかり(に)                      とばかり思う ・ (注:広く句と結びつく。「~だ」は省略されないことが多い) -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 百恵:最近の山口さん、どうしたの?何だか目が空ろで、おどおどしていて元気がないわね。 山田:本当だね。つい最近までは、もっと年俸を上げろとばかりにしゃにむに仕事をしていたのに。 李 :課長から会社を辞めろと言わんばかりに海外勤務を言い渡されたらしいよ。 ♯ 解説 ♭  この文型中の「~んばかり」(→文型487)は動詞の「ない形」と結びついて、「今にも~しそうだ」と同じ意味を表します。   今にも泣き出しそうな顔 = 泣き出さんばかりの顔  ここから「~と言わんばかり」が生まれていますから、「今にも言いそうだ」、つまり、「(実際にはそう言っていないが)今にも~しそうな様子・態度・表情で」という意味を表します。「~とばかりに」はその省略形です。  注意してほしいのは、例文5のように「~とばかり思っていた」の形で前に来る語や句を強調する文型を作ることがあります。この「~とばかり」は省略しても意味は変わりません。形は同じでも、上の「~と(言わん)ばかり」とは全く異なる文型です。 § 例文 § 1.死ねと言わんばかりに(⇔とばかりに)殴りつけた。 2.顔も見たくないとばかりに(⇔と言わんばかりに)、彼女は顔を背けると、部屋を出て行った。 3.黙れと言わんばかりの(⇔とばかりの)顔で、彼は私をにらみつけた。 4.「いい気味だ。ざまを見ろ」とばかりに(⇔と言わんばかりに)、彼は私を笑った。 5.え?試験は今日なの?僕は明日だとばかり思っていたよ。 ★ 例題 ★ 1) 最初(は/に)冗談で言ってる(とばかり/と言わんばかり)思っ(ている/ていた)が、実は彼は本気だった。 2) 彼はそれを口に入れるか(入れる→     )うちに、まずい( )ばかり( )吐き出した。 (^^)前課の解答(^^) 1) は/と言われている/あるまい(=ないだろう→文型398) 2) が(自V)/で(範囲限定)/見られていた 223 どうして~ことができようか/どうして~(ら)れようか どうして ~ 動詞:原形  +  ことができようか                  ことができるだろうか        動詞:て形  +  ていられようか (注:可能形が使われる場合は「~(ら)れようか」の形になる) -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 李 :今日は風が強いなあ。まだ七月だというのに気の早い台風でも来るんだろうか? 良子:テレビでは上陸する恐れはないと言っていたけど。 李 :そんな予報を、どうして信じることができるだろうか?科学が万能ってわけではないよ。この雲行きでは、台風が首都圏を直撃する可能性は無視できないよ。 ♯ 解説 ♭  これらの文型は形の上では質問文ですが、意味上は反語表現で、「いや、決して~できないだろう」という意味を表します。文末には「~できようか/~できるだろうか/~(ら)れるだろうか/~(ら)れようか」など各種の可能表現が現れます。→例題1)2)  こんな重労働がどうして子供にできようか。(=できるはずがない)  初級では意向形として習った「~(よ)う」の形は未然形と言われ、意志も・推量も表しますので、注意しましょう。また「ある/いる/できる/わかる/要る」という五つの状態動詞の未然形「~(よ)う」は常に推量を表します。例えば「できよう=できるだろう」「あろう=あるだろう」と同じ意味です。 § 例文 § 1.どうしてあの日のことを忘れることができようか。 2.友が困っているのを、どうして見て見ぬふりをしていられようか。 3.この背信行為を、どうして怒らずにいられようか。 4.その国で暮らしてみないで、どうしてその国のことがわかるなんてことがあり得ようか。 5.この世は聖人君子ばかりじゃないし、きれい事だけでどうして生きていけようか。 ★ 例題 ★ 1) あんな嘘つきの言う(こと/の)が、どうして(信じよう/信じられよう)か。(信じられる/信じられない)はずがない。 2) 泥棒が一人も(いる→   )(ようだ→   )国が、どうしてこの世に(ある→   )得ようか。 (^^)前課の解答(^^) 1) は/とばかり/ていた(過去文) 2) 入れない(~か~ないうちに→文型042)/と/に 224 *どうしても~たい/*どうにかして~たい どうしても   ~ 動詞:[ます]形  + たい     ・ 何としても                たいものだ どうにかして ~  動詞:[ます]形  + たい      ・ 何とかして                たいものだ (注:文末には意向形や依頼も使われる→解説) -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 李 :昨日のボクシング、両者とも何とかして主導権を取ろうと激しい打ち合いで、手に汗を握ったよ。 良子:そのタイトルマッチは、どうしても見たかったようね。でも、殴り合いを見て喜ぶ男の人の気が知れないわ。 李 :えっ?ボクシングを、単なる殴り合いだなんて言ってもらっちゃ困るなあ。 ♯ 解説 ♭  「どうしても/何としても」は「どんなことがあっても、必ず~」、「どうにかして/なんとかして」は「何とか方法を見つけて、できれば~」という意味を表します。一般に文末では「~たい」と呼応しますが、それ以外にも「~てください/~(よ)うと思う/~ませんか」などの希望や勧誘を表す文型が使われます。→例題1)  なお、副詞の「どうしても」は「どうしても~ない」と否定形と呼応して、「どんな手段を用いても~ない」という意味を表すことがあります。→例題2) § 例文 § 1.この仕事だけはどうしても自分の力でやり遂げたい。 2.「どうしても彼女と結婚したいの?」「ええ、彼女以外の女性は考えられません」 3.何としてもあなたのお力をお借りしたいんですが、何とかならないでしょうか。 4.どうにかしてこの苦境を切り抜け、この会社を建て直したいものだ。 5.何とかしてこの子を立派な医者にしたいと思っている。 ★ 例題 ★ 1) (どうにかして/どうしても)若者は結論を急ぎ(たい/たがる)(嫌い/恐れ)がある。 2) 何とかして日本語が(上手だ→   )話せるように(なる→   )たいのだが、どうしても(上達する→      )。 (^^)前課の解答(^^) 1) こと(内容→文型354)/信じられよう/信じられる 2) いない/ような/あり(~得る→文型017) 225 *~とおり(に)/*~どおり(に) 名詞:  の    +  とおり(に) 動詞:原形/た形     とおりの + 名詞 名詞:  ×    +  どおり              どおりの + 名詞 -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 真理:言われたとおりに仕事をしてても、何かとケチをつけられるし、女も三十過ぎると会社にいづらくなるわ。 百恵:日本の企業は、まだまだ昔通りの男性中心社会だものね。でも、女は度胸って開き直ってればいいのよ。 佐藤: 普通は「女は愛嬌、男は度胸」じゃなかったっけ? 百恵:そうとも言うわね。でも、それは一昔前の話よ。 ♯ 解説 ♭  「通(とお)り」から作られた文型で、「~と同じように/~そのまま」という意味を表します。名詞に直接つくのは接尾語の用法で、「考えどおり/基本どおり/希望どおり/計画どおり/指示どおり/マニュアルどおり/文字どおり/元どおり/予想通り…」のように「どおり」と読みます。この「Nどおり」は、「噂のとおり美しい・噂どおり美しい」のように「N のとおり」と言うこともできます。また、動詞につく「~とおり」は「~ように」や「~まま」(⇔文型406)を使っても表せます。   見たとおりに(・ように/ままに)話す。  それ他、「~とおり」は例文5のように数字について種類・方法も表します。 § 例文 § 1.君の考えどおりに(⇔考えのとおりに)すればいいんだよ。 2.私の命ずるとおりに(⇔命令どおりに)していれば、問題はない。 3.予想したとおり(⇔予想どおり)の結果になった。 4.この世の中、何でも自分の思いどおりに(⇔思ったとおりに)なると思うな。 5.この問題には二通りの解き方があります。 ★ 例題 ★ 1) 主観を挟ま(ないで/なくて)、(見た/見る)とおり(聞いた/聞く)とおりを話しなさい。 2) お客様の御希望( )どおりの髪型( )いたしましたが、( )気に召していただけたでしょうか。 (^^)前課の解答(^^) 1) どうしても/たがる(第三者・不特定の感情)/嫌い(→文型063) 2) 上手に/なり/上達しない 226 *~とか/~とやら/~とかいう/~とやらいう 名詞    :  ×         +  とか 動詞・形容詞:普通形<ナ形ー×/だ>    とかいう + 名詞                       とやら                       とやらいう + 名詞 (注:広く句と結びつく。伝聞の場合は「~だ」は省略しない) -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 課長:若気の至りとまでは言わんが、君は自己主張が強すぎる。もっと周りと歩調を合わせたらどうだ? 李 :「出る杭は打たれる」とか言う言葉が日本にはあるそうですが、その種の事なかれ主義は、もはやこの世界には通用しないのではないでしょうか。 課長:和の心がないと、世の中はうまくいかないものだ。 ♯ 解説 ♭  これらの文型は広く引用句と結びつき、伝聞や不確かな情報を引用する用法です。なお、「と→とか→とやら」と進むほど不確実になってきます。   山田さんという人  (確実な情報)   山田さんとかいう人 (少し不確実)   山田さんとやらいう人(不確実)  実際はこうした曖昧な表現を使って責任を回避する態度をとることもあり、その方が多いかも知れません。また、この「~とか/~とやら」には終助詞の用法もあり、多くは例文1のように伝聞の「~そうだ」と同じ意味を表します。→例題1) § 例文 § 1.天気予報では、明日は雪になるとやら。 2.六時には着くとか言っていたが、もう七時だよ。 3.今頃になって来られなくなったとやら言ってきたが、いつもながら彼のいい加減さには困ったものだ。 4.よく店に来ていた、え~っと、銀行に勤めている何とか言う人、しばらく顔を見せないね。 5.日銀の介入がありそうだとか言う情報が流れ、金融市場は様子見の状況だ。 ★ 例題 ★ 1) 彼の話(によって/によると)、晴れた日は自宅から富 士山が(見る/見える)(と/とか)。 2) 彼女は今、沖縄の石垣島( )( )いう島( )暮ら していると、風の便りに(聞く→   )ことがある。 (^^)前課の解答(^^) ・ ないで(「~ないで」か「~なくて」か→文型257)/見た/聞いた ・ ×/に(謙譲語=にいたす)/お(敬語:お気に召す=気に入る) 227 *~とか~とか/~だの~だの/~の~のと 名詞    :  × / だ      +  とか ~ とか 動詞・形容詞:普通形<ナ形ー×/だ>     の ~ のと 名詞    :  ×          +  だの ~ だの 動詞・形容詞:普通形<ナ形ー×> (注:「~だの~だの」は「~とか~とか」の口語形) -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 李 :どうも日本は、外国人にとって「開かれた社会」だとは思えないなあ? 良子:商社とか航空会社とか、外国人を採用する企業も増えてるけど、まだまだね。 李 :入管はアジアからの留学生に対しては高圧的だしね。 良子:日本人としては耳が痛い話だわ。 ♯ 解説 ♭  これらは形は違いますが、いくつかある中から代表例を取り上げて提示する点で共通しています。一番中立的なのが「~とか~とか」で、話し言葉・書き言葉のどちらにも使われます。「~だの~だの」は話し言葉で、話者の感情が多く現れ、不満や非難の感情が込められることが多いでしょう。  なお、「~の~のと(言って)」は発話の内容を引用するときにだけ使える文型で、例文1のような一般的な例示には使えません。    部屋が狭い とか 家賃が高い とか、   文句ばかり言っている。          だの       だの(と)          の        のと  例示の「~やら~やら」(→文型431)も似た意味を表しますが、副助詞「~とか」が代表例を取り出すのに反し、「~やら」は「そのほかにも色々」を強調します。→例題1) § 例文 § 1.タイとかマレーシアとか、東南アジアの国々の経済発展はめざましい。 2.彼は裏ではあなたのやり方を、強引だとか非民主的だとか言って批判しています。 3.これがいいだの、あれがいいだのとなかなか決まらず、  妻の買い物につきあうと疲れてしまう。 4.生きるの死ぬのと、大げさに騒いでいる。 5.何のかんのと言って、結局やろうとしない。 ★ 例題 ★ 1) テレビ(だけ/ばかり)見てい(なくて/ないで)、少しは家の手伝い(とか/やら)、勉強(とか/やら)したらどう? 2) あの二人は別れる( )別れない( )と夫婦喧嘩が絶えないが、半ばレクレーションみたい( )ものさ。 (^^)前課の解答(^^) 1) によると/見える/とか 2) とか/で(動作の場所)/聞いた(→文型080) 228 ~と~(と)が相まって 名詞A:× + と  +  名詞B:× +  (と)が相まって -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 佐藤:今回のプロジェクトは、当社始まって以来の大成功だったね。 李 :時流をとらえた企画と我々のチームワークとが相まって、はじめて実現できた成果だよ。 佐藤:僕はつきもあったと思うよ。うまくいく時は、何でもこんなもんだよ。 ♯ 解説 ♭  「AとBとが相まって」は「AとBが一つになって~」や「AとBの相互結合の結果、~」という意味を表します。後件は必ずいい結果の発生ですので、悪い結果には使えません。悪い結果の場合は動詞「からむ」を使うといいでしょう。× 色と欲とが相まって、この殺人事件は起こった。○ 色と欲とがからんで、この殺人事件は起こった。 § 例文 § 1.いい素材と技とが相まってこそ、おいしい料理は生まれる。 2.好天と子供の日が相まって、行楽地は大変な人出だ。 3.都心に近いのと環境の良さが相まって、その土地は高価格でも飛ぶように売れている。 4.自己に対する厳しさと他人に対する思いやりが相まってこそ、真のリーダーと言える。 5.東の文化と西の文化が相まって、長安は国際色豊かな雰囲気を漂わせていた。 ★ 例題 ★ 1) 天才は才能(と/に)努力(を/が)相まって(生む/生まれる)と言われる。 2) 古来の神道( )新しく伝来した仏教( )相まって、日本人は独特の宗教観を持つ( )至った。 (^^)前課の解答(^^) 1) ばかり(→文型362)/ないで(→文型257)/とか/とか 2) の/の/な(「~みたいだ」はナ形) 229 ~ときたら/~ときては/~ときている 名詞    :   ×        +  ときたら  ・                       ときては 名詞    :   ×        +  ときている ・ 動詞・形容詞:普通形<ナ形ー×/だ> -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 李 :小平ときたら、僕に叱られて、さっきまで泣いてたかと思ったら、もう笑ってるよ。 良子:とても立ち直りが早いのよ。悪く言えば気まぐれなのね。誰に似たのかしら? 李 :気まぐれさでは君にはかなわないよ。君ときたら、気まぐれな上に、わがままときている。 ♯ 解説 ♭  「~ときたら/~ときては」は話題提示で、「~と言うと」(→文型210)、「~と言えば」(→文型217)や「~と言ったら」(⇔文型219)と同じく「~に関して語ると <≒は>」という意味を表しますが、相手に対する非難・批判・不満・怒りや、自分に向けられるときは自嘲などの感情を込めた表現を作るのが特徴です。  その助動詞用法が「~ときている」で、やはり、非難や・怒り・不満などの感情を強く含んでいる断定の助動詞「だ」に相当します。そのため会話では「~ときたら~ときている」のように使われることが多く、一緒に覚えた方が便利でしょう。  注意してほしいのは「~ときたら」と「~と言ったら」(⇔文型219)の用法上の違いですが、「そのおいしさと言ったら、ほっぺたがおちそうだった」のように、後件でいい事態を表すときは「~と言ったら」を使わなければなりません。→例題1) § 例文 § 1.最近の新入社員ときたら、不平不満ばかり言って少しも働かない。 2.あいつときたら、何にでも口を挟みたがる。 3.あ~あ、俺ときたら、どうしてこんなに馬鹿なんだ。 4.最近の若者ときたら、目上に対する言葉の使い方ひとつ知らないときている。 5.うちの部長ときては、まったく融通の利かない石頭ときている。 ★ 例題 ★ 1) 彼(と言ったら/ときたら)口先(ばかりで/ばかりに)、自分の発言に責任をとった例しが(ある/ない)ときている。 2) この子( )きたら頭は悪い( )、おまけに愚図( )きている。 (^^)前課の解答(^^) 1) と/が/生まれる(自V) 2) と/が/に(~に至る→文型289) 230 *~どころか/*~どころではない 名詞    :    ×       +  どころか 動詞・形容詞:普通形<ナ形ー×/な>    どころではない                       どころじゃない -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 課長:ものはとりようだよ。「災い転じて福となす」とも言うしね。僕は君のチャレンジ精神を買うよ。 李 :課に御迷惑をおかけしたのに、叱られるどころか励ましていただき感激です。 課長:君一人で背負い込むべきではない。それどころか、これは会社全体として考えるべき大きな課題だよ。 ♯ 解説 ♭  「AどころかB」は相手が予想していること<A>と事実は大きく違って実際は<B>だと述べる用法です。「事実はAの正反対でB」を表したり、「程度はA以上でB」を表したりします。この助動詞の用法が「~どころではない」です。実際の会話では、相手が先に言ったことを受けて、それを否定して話を続けるときに使われます。  「彼女は独身ですか」  「いいえ、独身どころか、三人の子持ちですよ」<正反対に>  「彼は漢字が読めるんですか」  「いいえ、漢字どころか、ひらがなも読めません」<程度はもっとひどくて> § 例文 § 1.喉が痛くて、食事どころか水を飲むのも辛いんだ。 2.「○○先生ってやさしいの?」  「やさしいどころじゃないよ。鬼みたいな人だ」 3.そこは安全かって?安全などころか置き引き・スリ・強盗など日常茶飯事だよ。 4.君に金を貸すどころか僕自身が借金で首が回らないんだ。 5.「彼女のことを知ってるかい?」  「知ってるどころか僕の妻だよ」 ★ 例題 ★ 1) 彼のためにした(ので/のに)、感謝される(ところが/どころか)、逆に(恨んで/恨まれて)しまった。 2) (左遷する→    )て気落ちしていない( )って?気落ちどころ( )、むしろ僕は喜んでいますよ。 (^^)前課の解答(^^) 1) ときたら/ばかりで(→文型362/~ばかりに→文型364)/ない 2) と/し(~し~し、それに→文型107)/と 231 *~ところだった もう少しで    ~  動詞:原形  +  ところだった 危うく すんでのところで (注:「~したところだった」の形も希にある) -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 良子:いいところに帰ってきたわ。買い物に出かけるところだったのよ。早く普段着に着替えて。 李 :会社から帰ってきたばかりなのに、何だよ。 良子:近くのスーパーで、魚やお肉の大安売りがあるの。いい物は早く行かないとなくなっちゃうの、急いで。 李 :何かと思ったら、買い出しの手伝いかい? ♯ 解説 ♭  「ところ」は「~するところ/~しているところ/~したところ/~しようとするところ/~しようとしたところ」などの形で動詞と接続して「時」や「場面」を表します。  しかし、「~ところだった」の形があり、多くは動詞の原形と接続して、「そうなるかもしれない寸前の事態だった」という意味を表します。最悪の事態になる寸前だったことを表す場合が多いでしょう。副詞「もう少しで/危うく/すんでのところで」と呼応することが多いので、一緒に覚えておきましょう。  なお、この「~ところだった」は、以下のように「~そうになった」を使っても表せます。   危うく階段から 落ちるところだった。           落ちそうになった。 § 例文 § 1.あっ、危ない!危うく車にひかれるところだった。 2.すんでのところで、対向車と衝突するところだった。 3.やばい、先公が来たぞ。タバコを隠せ。やれやれ、もう少しで見つかるところだった。 4.君が私のアリバイを証明してくれなければ、私は犯人にされるところだった。 5.もう少し手当が遅れていたら、君は死ぬところだったんだよ。 ★ 例題 ★ 1) あの時あなたに助け(ていただかなければ/てくださらなければ)、私たち一家は路頭(で/に)迷うところ(です/でした)。ご恩は一生忘れません。 2) 甘い言葉に(騙す→    )て、もう少しで偽物を(買う→     )ところ(だ→   )。 (^^)前課の解答(^^) 1) のに(理由の逆説)/どころか/恨まれて(受身文:彼に恨まれる) 2) 左遷され(受身文)/か(疑問句の「か」)/か 232 *~ところに/*~ところを 名詞     :    の     +  ところに ・ 動詞・イ形容詞: 普通形/ている形    ところを ・ -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 李 :あの地震は、明け方、住民がまだ眠っているところを襲ったんだそうだ。 良子:慌てて布団から飛び起きた人も多かったでしょうね。 李 :しばらくは大阪支社に電話しても通じなくてね。みんながやきもきしているところに、インターネット経由で現地の情報が入ってきたんだ。 ♯ 解説 ♭  時や場面を表す「ところ」は「に/で/へ/を」など助詞と一緒に使われます。例えば、「~ところに」は「ちょうど~の時に」と同じ意味で、後件では「行く・来る・~がある・~が起こる」などが使われます。助詞は後ろに来る動詞によって決まります。  難しいのは「~ところを」の用法です。「AところをB」の用例のほとんどは、Aが進行中の場面で、それを中断する予想外の事態が発生したことを表すもので、逆説の「~のに」に近い用法になります。意味から言えば、「~時だったが、(運良く・運悪く・偶然・意外にも)~」や「~時なのに、~」を表すでしょう。よく使われる「~ところをすみません/~ところをありがとう/~ところを申し訳ありません」などは、そのまま慣用表現として覚えた方がいいでしょう。→例題2) § 例文 § 1.いいところに来たね。ちょうど一杯やってたところだ。 2.私から連絡をとろうと思っているところに、ちょうど当人から電話がかかってきた。 3.人が話しているところに、口を挟まないでください。 4.お忙しいところを、わざわざお出向きいただき、誠にありがとうございました。 5.カンニングしようとしたところを、運悪く先生に見つかってしまった。 ★ 例題 ★ 1) 危ないところ(に/を)(助かって/助けて)いただき、お礼の(申す/申し)ようもございません。 2) あのう、お(話す→    )中のところ( )すみませんが、この近く( )公衆電話はないでしょうか。 (^^)前課の解答(^^) 1) ていただかなければ/に(慣用語「路頭に迷う」)/でした 2) 騙されて(受身)/買わされる(使役の受身→文型105)/だった 233 ~ところによると/~ところによれば/~ところでは 動詞:原形/た形/ている形  + ところによると                  ところによれば -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 佐藤:山田の奴、仕事が終わるが早いか、脱兎の如く部屋を飛び出していったけど、何かあったのかなあ。 百恵:聞いたところによると、新しい彼女ができたらしいわ。六時に渋谷駅で待ち合わせだってさ。 李 :あの遅刻常習犯の山田も、デートとなると話は別なんだなあ。まったく現金な奴だ。 ♯ 解説 ♭  「~ところによると/~ところによれば/~ところでは」の「ところ」は内容を表していて、この文型は情報源・判断の出所を提示します。主に伝聞表現に用いられ、例文1~3のように文末で「~そうだ/~ということだ/~とのことだ」と呼応します。その場合、「ニュースで聞いたところによれば」は「ニュースによれば」のように短く言うことができます。「句+ところによると」「N+によると」と覚えましょう。  その他、例文4、5のように判断の出所を表すこともあり、多くは文末で推量の「~ようだ/~らしい/~そうだ」と呼応します。この場合、意味上の微妙な違いはありますが、範囲を表す「~限りでは」(→文型028)と類義表現になります。   私が見たところによると(・限りでは)、それは偽物のようです。 § 例文 § 1.今朝のニュースで聞いたところによると、内閣は総辞職するとのことです。 3.彼が語るところでは、彼の実家はかなりの資産家らしい。 3.新聞が伝えるところによれば、A国ではまた食糧事情が深刻になっているらしいです。 4.私が見たところでは、どうもそれは偽物のようだ。 5.経済企画庁の調査したところによれば、まだまだこの不況は長引きそうな気配ですね。 ★ 例題 ★ 1) 私が調べた(こと/ところ)(によって/によれば)、その企業合併の話は本当の(みたい/よう)です。 2) 伝え聞くところに( )( )と、彼女はアメリカの青年実業家( )結婚した( )( )ことです。 (^^)前課の解答(^^) 1) を/助けて(他V)/申し(→文型435) 2) 話し(N+中→文型162)/を/に 234 ~ところの 動詞・形容詞:普通形<ナ形ーな>  + ところの + 名詞 (注:古い翻訳調の言い回し) -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 李 :A党が主張するところの改革とは、つまるところ、社会的弱者を切り捨てるだけの、金持ちのための改革に過ぎないんじゃないか。 百恵:特に福祉や教育にしわ寄せがいく内容ね。 佐藤:だけど、年金にせよ健康保険にせよ、今のままでは、財政破綻は火をみるより明らかだよ。 ♯ 解説 ♭  「~ところの+N」という形は古くは漢文の翻訳に使われたもので、明治以後は英文の中の連体修飾句の翻訳にも使われていました。しかし、現在使われることはほとんどないので、読んでわかれば十分です。今日では「~ところの」を省略し、以下のように使います。  私が読んだところの資料では → 私が読んだ資料では § 例文 § 1.私のめざすところの理想とは、社会的公平の一言に尽きる。 2.私が知るところの彼は、明るくて積極的な性格の持ち主だ。 3.妻が通っているところの病院は、癌治療にかけては日本で一、二を争うところです。 4.私が得たところの心証では、社長は専務を後継者にとは考えていないようです。 5.私が納得しがたいところの問題点は、ここまで事態が悪化する前に、打つ手はなかったのかということだ。 ★ 例題 ★ 1) 私が知る(ところ/こと)の中国は、(必ず/必ずしも)手放しで楽観を許す(もの/こと)ではない。 2) 明日(開催する→  
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