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日本語表現文型辞典 [ヤ行]

428 ~や否や/~や 動詞: 原形  + や否や           や -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 李 :小平もよほど疲れていたとみえ、横になるや否や寝息を立てはじめたよ。 良子:今朝早く中国から帰って、その足ですぐ学校へ行ったんだから無理もないわ。 李 :日本に戻るや、また学校学校の毎日か。何だか、かわいそうになるよ。おっと、俺も明日から会社だ。 ♯ 解説 ♭  「~や否や/~や」は「~すると、すぐ~」を表す文型で、今日では話し言葉として使われることは少ないでしょう。この文型は既に起こったことを取り上げますから、習慣的なことを取り上げるのでなければ、文末は完了形(た形)になります。   彼は(毎日)家に帰るや否やパソコンに向かう。<習慣>   彼は家に帰るや否やパソコンに向かった。   <既定事実>  同時発生を表す文型としては、動詞の原形と結びつく「~が早いか」(→文型046)、「~そばから」(→文型127)、「~か~ないうちに」(→文型042)、「~なり」(→文型280)や、動詞の完了形(「た」形)と結びつく「~とたんに」(→文型148)などがありますから、各項を参照してください。 § 例文 § 1.彼女は私の顔を見るや否や、涙を浮かべて駆け寄った。 2.彼は母危篤の報を受けるや、一目散に家に駆け戻った。 3.彼女が壇上に立つや否や、会場も割れんばかりの拍手が沸き上がった。 4.彼は事務所に帰るや否や、堰を切ったように株価市場の異変を同僚に語りはじめた。 5.彼はその杯に口をつけるや、血を吐いて倒れ、もがき苦しみ出した。 ★ 例題 ★ 1) 首相を(乗った/乗せた)車が官邸に到着する(や否や/とたんに)、報道陣はマイク(を/に)片手に駆け寄った。 2) その飛行機は(飛び立つ→      )とたんに、激しい爆音( )ともに(炎上する→      )。 (^^)前課の解答(^^) 1) ×(→文型069)/する/させる 2) も/飲ま/も/吸わ 429 ~やむ/~終わる/~終える 動詞:[ます]形 +  やむ     ・             終わる   ・             終える -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 李 :外が完全に暗くなったらしくて、ようやく蝉が鳴きやんだね。 良子:何年も土の中で過ごして、地上に出ると数日で一生を終えるなんて、はかないわね。 李 :日本人って何でも無常観に結びつけるけど、僕はうるさくてたまらなかったよ。 ♯ 解説 ♭  「~終わる/~終える」は他動詞について「飲み終わる/飲み終える」のように動作の終了を表しますが、自動詞「~終わる」は現象面を、他動詞「~終える」は「終了させる」という人の意志動作を強調した表現になります。   宿題をし終える(×し終わる)のに、2時間もかかった。<動作面を強調>   宿題をし終えた(○し終わった)ので、遊びに出掛けた。<どちらの解釈も可>  しかし「降る・鳴る・吹く・鳴く…」などの自然現象や、「泣く・笑う・怒る・吐く…」などの感情や生理現象を表す動詞には、「~終わる/~終える」は使えません。その場合には「~やむ(止む)」が使われます。   風が吹きやんだ(×終わった)。   子供が泣き止んだ(×終わった)。 § 例文 § 1.食べ終わったら、食器洗いを頼むわよ。 2.二カ月もかかったが、やっと原稿を書き終えた。 3.二日も降り続いた雨が、やっと降りやんだ。 4.いくらあやしても、子供は泣きやまなかった。 5.除夜の鐘も鳴りやんで、いよいよ新年のスタートだ。 ★ 例題 ★ 1) 「風も吹き(終わった/やんだ)し、もう台風は通り過ぎたんじゃない(かい/だい)?」  「そのようね。でも、農作物(へ/に)の被害も相当あったみたいだし、値上がりが心配だわ」 2) この仕事を全部(やる→   )終える( )は、まだ相当時間( )要します。 (^^)前課の解答(^^) 1) 乗せた(他V)/や否や/を(~を片手に) 2) 飛び立った(→文型148)/と(→文型240)/炎上した 430 やむを得えず/~(の)もやむを得ぬ 名詞    :    ×      +  はやむを得ない 動詞・形容詞:普通形<ナ形ーな>  +  のもやむを得ない                      のもやむを得ぬ (注:「やむを得ず~する」のように、本来は副詞として使われる) -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 李 :エコノミーの予約が取れなくて、やむを得ずビジネスクラスになったよ。予算オーバーだけど、やむを得ないよね。ファーストクラスじゃ、無理だろうけどさ。大蔵大臣、御了解いただけますか。 良子:その分出費は痛いけど、席がゆったりしていて、食事も豪華なんでしょ?今回は奮発しましょ。 ♯ 解説 ♭  この文型は元々「不得己」と言う漢語から生まれており、「(何か自分自身では変えられない理由・事情があって)不本意だが~するしかない」という意味を表します。改まった場での会話で使われるほか、書面語としてもよく使われる表現です。なお、単独で副詞として使われる「やむを得ず~する」や、「やむを得ぬ+名詞」の形も覚えましょう。日常口語では「しかたがない」を使えばいいでしょう。   こうなったのもやむを得ない。→こうなったのもしかたがない。   やむを得ず同意した。→しかたなく同意した。 § 例文 § 1.万策尽き果て、やむを得ず倒産するに至った。 2.借金で首が回らなくなり、やむを得ずサラ金から金を借りた。 3.退っ引きならぬ事情で、やむを得ず本日の会議を欠席させていただきます。 4.誰も火中の栗を拾うものがなく、やむを得ず私がその任を引き受けた。 5.本人に反省の色が見られないのなら、退学処分もやむを得ない。 ★ 例題 ★ 1) 不況が深刻化(する/している)(からには/からと言って)、赤字国債の発行も(やむを得ず/やむを得ぬ)。 2) この大雨( )は、登頂を断念し、引き返す( )もやむを(得る→   )まい。 (^^)前課の解答(^^) 1) やんだ/かい(→文型129)/へ(「~にの」の形はない) 2) やり(V〔ます〕形+終える)/に(→文型336)/を(他V) 431 *~やら~やら~/*~やら~やらだ 名詞    :    ×      +  やら ~ やら 動詞・形容詞:普通形<ナ形ー×>     やら ~ やらだ                      やら ~ やらで -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 李 :今朝はひどい目にあった。電車が遅れるやら、雨には降られるやら、おまけに車に水までかけられるやら。 良子:ついてない時って、そんなものよ。 李 :どうも最近は何をやってもうまくいかないし、もしかして男の厄年かなあ? 良子:ふっふ、じゃ、厄払いに神社にでもお参りする? ♯ 解説 ♭  「AやらBやら」はA、Bを例示して「A、B、その他いろいろある」という意味を表す並立助詞の用法です。ほぼ同義文型に「~とか~とか」(→文型226)がありますが、これは全体の中から代表例を選ぶ点に重点があります。  これらの並列表現は名詞の時は「~や~や」に、動詞・形容詞の時は「~たり~たり」(→文型158)を使っても表せるでしょう。しかし、ほかにも同類のことが色々あることを一番強く暗示するのが「~やら~やら」です。   お茶やら花やら(⇔や)   恐いやら見たいやら(⇔たり)   泣くやら騒ぐやら (⇔たり) § 例文 § 1.日本料理と言えば、寿司やら(⇔や)天ぷらやら(⇔や)、そうした海鮮料理を思い出す人が多いでしょう。 2.物価が高いやら忙しいやらで、日本での生活は大変だ。 3.悔しいやら自分が情けないやらで涙が出てきた。 4.老人の一人暮らしというのは、寂しいやら心細いやら、はたまた健康の不安やら、言うに言われぬものがある。 5.殴るやら蹴るやら、最後にはナイフまで持ち出すやら、もう誰にも二人のけんかを止めようがなかった。 ★ 例題 ★ 1) そのとき彼は怒鳴り(始める/出す)(や/やら)周囲に当たり散らす(や/やら)、大変な(怒る/怒り)ようだった。 2) あれ( )これ( )と雑用に(追う→    )、息つく暇もありません。 (^^)前課の解答(^^) 1) している/からには(→文型056)/やむを得ぬ 2) で(理由)/の(→文型354)/得(一段V+まい→文型398) 432 *~(の)やら~(の)やら 名詞    :  な       + のやら  ~ のやら 動詞・形容詞:普通形<ナ形ーな>   ものやら ~ ものやら 疑問詞   :  ×       + やら                    のことやら (注:口語形として「~んやら/~もんやら」がある) -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 百恵:佐藤さん、李さんの代役で、中国からのお客さんの通訳をやるんだって?上手にできるものやら心配だわ。 山田:彼なら心配ないよ。ところで最近の課長、生彩がないねえ。いるのやらいないのやらわからないよ。 百恵:どうも奥さんとうまくいってないようよ。 山田:まさか今はやりの熟年離婚なんてことに? ♯ 解説 ♭  「~のやら~のやら/~ものやら~ものやら」は副助詞「やら」の用法で、不確かさを強調する「~か」に相当します。また、疑問詞につく場合も、より不確かさを表す「いつ か・なにか・だれか…」に相当します。→例題1)   行くのやら行かないのやら、はっきりしない。<⇔行くのか行かないのか>   何やら白いものが、川に浮かんでいる。   <⇔何か>   今度帰ってくるのは、いつのことやら。   <⇔いつのことか>  なお、上記の一番下の例文のように終助詞として使われると、「~だろうか、わからない」という詠嘆表現になります。 § 例文 § 1.雨なのやら霧なのやら、その森は深いもやに包まれていた。 2.喜んでいいのやら悲しんでいいのやら、自分でもよくわからない心境だった。 3.彼にそのことを言っていいのやら悪いのやら、今、判断がつき兼ねている。 4.無事でいるものやら死んだものやら、息子と音信不通になって、もう20年になります。 5.何のことやら、僕にはちんぷんかんぷんだよ。 ★ 例題 ★ 1) この先、何がある(とか/やら)わからない(から/のに)、いざという時、この金を使っ(てやれ/てくれ)。 2) 彼は今頃どこで( )( )している( )やら。会社を(辞める→    )きり、何の音さたもない。 (^^)前課の解答(^^) 1) 出す(→文型137)/やら/やら/怒り(~よう→文型435) 2) や/や(慣用語「あれやこれや」)/追われ(受身文) 433 やれ~だの、やれ~だのと/~や~の やれ+ 引用句:× + だの、やれ+ 引用句:× + だのと やれ+ 名詞 :× + だ、やれ + 名詞 :× + だと (注:「~や~の」の形は慣用的言い回しが多い) -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 百恵:昨日の通訳、大変だったんでしょう?お疲れ様。 佐藤:ありがとう。何とか大役を果たしたよ。 百恵:夕食は何にしたの?やれ天ぷらがいいだの、やれ寿司がいいだのと、外野席がうるさかったようだけど。 佐藤:あちら様、日本料理もよく御存知で、大変な日本通だったよ。それで結局、ふぐちりになったんだ。 ♯ 解説 ♭  「やれ~だ、やれ~だ(の)と」は広く相手の言葉を引用して、「~とか~とか言って」という意味を表します。ほとんどの用例は、例文1~3のように不満・怒り・我慢できないといった感情を表すもので、強意の「~とか~とか」と言えるでしょう。  なお、例文4、5のように「~や~の」の形式があって、「食うや食わずの/飲めや騒げの/一度や二度の/殴るや蹴るの」などの慣用語を作りますが、そのまま語彙として覚えた方がいいでしょう。 § 例文 § 1.やれ宿題をしろだの、やれ塾へ行けだのと、俺んちの親父はうるさくて困る。 2.やれああだ、やれこうだと、いちいち指図されたら、やってる方が嫌になる。 3.うちの妻は子供がちょっとでも具合が悪いと言うと、やれ薬だ、やれ医者だと大騒ぎする。 4.あの当時は、食うや食わずの生活だった。 5.君に注意したのは、一度や二度のことではない。 ★ 例題 ★ 1) やれ人権(です/だ)、やれ自由(です/だ)と言ってる(のに/くせに)、自国の人種差別問題も解決してない。 2) あの日は飲め( )歌えの忘年会になってね、大変な(盛り上がる→ )よう(だ→   )よ。 (^^)前課の解答(^^) 1) やら/から(理由・順接)/てくれ 2) どう(「なに」も可)/の/辞めた(~た・きり~ない→文型064) 434 ~故(に) 名詞    :    ×      +  故(に) 動詞・形容詞:普通形<ナ形 ーな>     が故(に) (注:「~が故に」の方がより古い言い方)   -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 李 :「我思う、故に我あり」なんて言うけど、日本人は自分の意見を人前であまり主張しないよねえ。 良子:中国みたいに多民族社会じゃないから、言わなくても気持ちは通じるし、むしろ言わない方がいいとされる文化風土なのよ。 李 :島国故に、それでやってこられたんじゃないのかな。 ♯ 解説 ♭  「~故に」は原因・理由を表す文語表現で、一般真理であることを強調した表現です。接続助詞としても、例文5のように接続詞としても使われます。  なお、改まった会話では「故」が「理由・特別の事情」の意味の名詞として単独で使われることがありますから、その例を挙げておきます。   故あって、この度退職することになりました。   彼が怒るのも故なきことではない。   故のない非難を受けた。 § 例文 § 1.故あって、しばらく閉店いたします。 2.子供のしたこと故、大目に見てやってください。 3.今はちょっと取り込み中故、御用件につきましては、日を改めてということにしていただけませんか。 4.もうこの歳故に、物忘れがひどくなるのもいたしかたありません。 5.これは紛れようもない事実である。故に、臭い物にふたをするのでなく、あるがままを直視すべきである。 ★ 例題 ★ 1) 人間は理性がある(が/の)故に人間なのだ。理性を(失う/失った)が最後、動物と何の変わりも(ある/ない)。 2) 当時は戦時下故、言論の自由などという( )( )は、そもそも(存在する→    )(得る→   )のです。 (^^)前課の解答(^^) 1) だ/だ/くせに(非難の時は「のに」より適切→文型070) 2) や/盛り上がり(→文型435)/だった(「あの日」は過去を指す) 435 *~よう/*~ようがない/~すべがない 動詞:[ます]形 +  よう            ・            かた 動詞:[ます]形 +  ようがない/ようのない    ・ 動詞: 原形   +  すべがない -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 山田:彼はもう少し他人の意見を聞くべきだ。あれでは、アドバイスのしようがないよ。 李 :自分の能力に自信を持つのはいいけど、少しうぬぼれが過ぎてるね。どうも鼻持ちならない。 佐藤:こんなことを言ったら言い過ぎかもしてないけれど、彼の心の持ちようにも問題がありそうだね。 ♯ 解説 ♭  接尾語「~よう」は「苦しむ・悲しむ・嘆く・怒る・驚く・喜ぶ・変わる・~がる…」などの感情や状態を表す自動詞の[ます]形について、様子や状態を表します。また、「する・言う・例える・話す・直す…」など動作性の他動詞の[ます]形について、方法を表します。  問題になるのは同じ方法・手段を表す「~方」との違いですが、動作そのものは「~方」がよく、困難さや程度など内容に近づくほど「~よう」がよくなると言えます。どちらも使える「言いようが悪い」と「言いかたが悪い」を比べても、話の内容を問題にしたのが「言いよう」で、話す態度・言葉遣いを問題にしたのが「言い方」です。   料理の作り方(?作りよう)を教えて。   喩えよう(×喩え方)のない美しさ。  「すべ」は方法を表す名詞で、「~ようがない/~すべがない」はどちらも「~する方法がない」と言う意味を表します。→例題1) § 例文 § 1.その両親は事故で娘を失い、ひどい悲しみようでした。 2.彼がそのことを知ったときの驚きようは、尋常ではなかったですよ。 3.よくも解釈できるし、悪くも解釈できる。何事も、ものは取りようだよ。 4.知らないんですから、答えようがないじゃありませんか。 5.彼はただ今出掛けていて、連絡を取るすべがないんです。 ★ 例題 ★ 1) 弾薬も尽き食料も尽き(ては/ても)、もはや(戦う/戦おう)にも(戦う/戦い)(よう/方)がない。 2) この(痛い→   )(がる→   )ようは普通じゃない。すぐ医者( )連れて行った方がいい。 (^^)前課の解答(^^) 1) が/失った(~が最後→文型030)/ない 2) もの/存在し(~得る→文型017)/得なかった(過去文) 436 *~(よ)うか~まいか/~(よ)うか~(よ)うか 動詞:未然形<~(よ)う> + か、~ まいか 動詞:未然形<~(よ)う> + か、~ (よ)うか 動詞:未然形<~(よ)う> + か、どうしようか -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 山田:担当者があの会社と契約しようかすまいか迷っている時に、いきなり「やめろ」なんて、課長も乱暴だなあ。 李 :課長としては、先方の会社の経営実態を見て、リスクの方が大きいと判断したみたいだよ。 山田:担当者クラスだと、つい目先のノルマに目を奪われて、大局を誤るってこともありがちだからね。 ♯ 解説 ♭  「~(よ)うか~まいか」は二者択一の表現を作ります。「~するか~ないか」が行為の選択だとすれば、この文型は意志の選択だと言えるでしょう。例文3のように第三者や相手の気持ちを推量した表現もありますが、ほとんどの用例は主語が「私」の一人称文です。注意点は、「~(よ)うか~まいか」は相手に行為の選択を迫る場合は使えないことです。→例題1)2)   行くか行かないか(×行こうか行くまいか)、早く決めなさい。  「~(よ)うか~(よ)うか」や「~(よ)うか、どうしようか」に形もよく使われるので、例文を挙げておきます。   行こうか戻ろうか、困ったなあ。   行こうかどうしようか、迷っている。 § 例文 § 1.彼に相談しようかすまいか、さてどうしたものだろう。 2.その話に乗ろうか乗るまいか、何日も考えたんだが、結局やめることにした。 3.どうやらあなたは、この会に参加しようかするまいかと躊躇なさっているようですね。 4.おもしろそうな映画だが、見ようか見まいか、さあどうしようかなあ。 5.ほしいけど、買おうか買うまいか、悩むところだなあ。 ★ 例題 ★ 1) 国へ(帰る/帰ろう)か(帰らない/帰るまい)か、さあ、どうしたらいい(こと/もの)か。 2) 賛成(する→   )のか(する→   )のか、曖昧な言い方を(する→ )ず、態度をはっきりしろ。 (^^)前課の解答(^^) 1) ては(条件→文型188)/戦おう(→文型447)/戦い/よう 2) 痛(感情形容詞の語幹+がる)/がり/に 437 ~(よ)うが/~(よ)うと/~かろうが/~かろうと 名詞  :だろう/であろう        +  と 動詞  :未然形<~(よ)う>           が イ形容詞:<ー[い]→かろう> ナ形容詞:<ー[な]→だろう/であろう> (注:動詞の「ない形」はイ形容詞と同じく「~なかろう」になる) -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 良子:あなた、この小平の学校の成績を見てよ。小平ったら、野球ばかりにかまけて、この始末よ。 李 :多少成績が悪かろうと、元気でのびのび育ってくれた方いいじゃないか。 良子:あなたがそんなに甘いから、私がいくら口を酸っぱくして叱ろうと、小平は勉強しようとしないのよ。 ♯ 解説 ♭  動詞や形容詞の未然形と「が/と」が結びついた形で、「~ても、関係なく~」を表します。まず未然形の作り方を復習しましょう。動詞:行く→行こう/食べる→食べよう    する→しよう/来る→来ようイ形:美しい→美しかろうナ形:元気だ→元気だろう/元気であろう名詞:雨だ→雨だろう/雨であろう  この文型は前件と無関係を強調する逆説の「~ても」なので、次のような用例では使えません。その点、「~ても」はどんな場合でも使えます。  歩いて行っても(×行こうが)、十分で着く。 § 例文 § 1.何があろうと、決して驚いてはいけないよ。 2.人に何と言われようが、気にすることはない。 3.どんなに高かろうと、どうしても手に入れたいんだ。 4.私が誰と結婚しようが、あなたにとやかく言われる筋合いはないわ。 5.何をしようと君の自由だが、僕の邪魔だけはしないでくれ。 ★ 例題 ★ 1) どんなに時代が(変わる/変わろう)と、どんなに世界が(変わる/変わろう)と、人の心は(変えない/変わらない)。喜びに悲しみに、今日もみんな生きている。   (テレビドラマ「水戸黄門」の主題歌) 2) 僕は少しぐらい部屋( )(汚い→    )が、あまり(気になる→ )方なんだ。 (^^)前課の解答(^^) 1) 帰ろう/帰るまい/もの(自問≒~だろうか→文型418) 2) する/する/せ(→文型121) 438 ~(よ)うが~まいが/~(よ)うと~まいと 名詞  :だろう/であろう       +  と~まいと 動詞  :未然形<~(よ)う>          と~(よ)うと イ形容詞:<ー[い]→かろう>        が~まいが ナ形容詞:<ー[な]→だろう/であろう>   が~(よ)うが -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 李 :おい、あそこで若い女性が、やくざ風の男に絡まれてるぞ。二人で行って助けてやらないか。 山田:馬鹿言うなよ。命あっての物種だよ。笑われようが軽蔑されようが、「君子危うきに近寄らず」だ。 李 :あらら、あいつ薄情な男だなあ。すたこらさっさと逃げちゃったよ。逃げ足の早いこと!待ってくれ~っ。 ♯ 解説 ♭  「~(よ)うが~(よ)うが/~(よ)うが~まいが」など、これらの文型はどれも「前件(A、B )とは関係なく、後件が成立する」という意味を表します。「~(よ)うが/~(よ)うと」(→文型437)から作られた文型なので、「~ても~ても、関係なく/~ても~なくても、関係なく~」と無関係を強調します。  注意するのはAの場合もBの場合も成立することを表す「AにしろBにしろ/AにせよBにせよ」(→文型319)との違いですが、意味の違いが、用法の違いを生むことがあります。   行こうが行くまいが(・行くにせよ行かないにせよ)、参加費はもらうよ。   結婚しようとすまいと(×結婚するにせよしないにせよ)、私の自由よ。 § 例文 § 1.あんな奴、死のうが生きようが、俺の知ったことか! 2.大地震があろうがなかろうが、備えあれば憂いなしだ。 3.まあ彼はいようがいまいがあまり関係ない、いわば会社でも影の薄い存在です。 4.たとえ救出が困難であろうと危険であろうと、敵軍に包囲された自軍を見殺しにはできない。 5.ごろごろ寝ていようと、ぶらぶらしていようと、休みの日ぐらい俺の自由にさせてくれ。 ★ 例題 ★ 1) 彼はビールで(ある/あろう)が、焼酎で(ある/あろう)が、酒と名のつくもの(に/で)は目がない。 2) 人に(笑われる→    )と(嘲られる→    )と気にはしない。僕は信じる道をただ進む( )( )だ。 (^^)前課の解答(^^) 1) 変わろう/変わろう/変わらない 2) が(従属節の主語)/汚かろう/気にならない(あまり~ない) 439 ~(よ)うがいとわない/~(よ)うといとわない 名詞  :だろう/であろう       +  がいとわない 動詞  :未然形<~(よ)う>         といとわない イ形容詞:<ー[い]→かろう> ナ形容詞:<ー[な]→だろう/であろう> (注:動詞の「ない形」はイ形容詞と同じく「~なかろう」になる) -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 李 :今日は母の日だし、君に喜んでもらえるなら、どんなことだろうがいとわないよ。仰せがあれば何なりと。 良子:うれしいせりふだわ。じゃ、遠慮なくお願いしようかしら?先ずトイレの掃除でしょ、それから・・・。 李 :ちょい待ち。母の日って子供がするんだったよね。 良子:舌の根も乾かぬうちに、もうこれだ。 ♯ 解説 ♭  「~(よ)うが/~(よ)うと」(→文型437)と動詞「いとう(厭う)」が結合した文型です。「いとう(厭う)」は 例文1 のように、「嫌がる/嫌だと思って避ける」という意味の動詞ですから、この「~(よ)うが厭わない」は「~てもかまわない(むしろ、喜んで~する)」という意味を表します。この文型は多少の犠牲があっても喜んでするという積極的な行為の選択を表す表現なので、困難を伴う行為でないと不自然になります。   息子のためなら、いくら金を使ってもいい(・使おうがいとわない)。   ここに座ってもかまわない(×座ろうがいとわない)よ。 § 例文 § 1.この子のためなら、どんな苦労もいとわない。 2.君のためなら、命を投げ出そうがいといはしない。 3.彼は他人からどう悪く言われようがいとわず、同僚を蹴落しても自己の出世をはかる冷酷無比な男だ。 4.人から守銭奴と笑われようと、冷血動物とののしられようといとわない。この世は全て金次第だ。 5.あなたのためとあれば、いつであろうと、どこであろうといとわず馳せ参じましょう。 ★ 例題 ★ 1) もしゴッホの絵が手に(入る/入れる)のなら、(いかに/いかなる)(高い/高かろう)がいとわない。 2) 勝つ( )( )には手段を選ぶな。世間( )( )いかなる非難が(浴びせられる→     )がいとうな。 (^^)前課の解答(^^) 1) あろう/あろう/に(慣用語:~に目がない) 2) 笑われよう(受身文+)/嘲られよう/だけ(「のみ」も可) 440 *~(よ)うではないか 動詞:未然形<~(よ)う>  +  ではないか                  じゃないか(口)                 ではありませんか                 じゃありませんか(口) -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 部長:仕事始めに、全員で交通安全祈願に行こうじゃないか。もっとも、そのあとの方が楽しみだがね。 山田:では部長、有志でカラオケにでも行って、ぱっとやるというのは、どうでしょうか。 部長:年の初めから元気で大いに結構。「笑う門には福来る」、よし、この元気で年末までやり抜こうじゃないか。 ♯ 解説 ♭  「~(よ)うではないか」(口語体は「~(よ)うじゃないか」)は勧誘の「~ませんか」と機能上は同じですが、演説や、扇動・宣伝、不特定多数の人に提案して行動を呼びかける時などに多く用いられます。   みんな、ちょっと休みませんか。   みんな、ちょっと休もうじゃないか。  個人に対しても使えないわけではありませんが、「~(よ)うではないか」はそうするのが当然だという語感を持っていますから、「~ませんか」の方が自然です。○ 幸子さん、今夜一緒に食事でもしませんか。? 幸子さん、今夜一緒に食事でもしようじゃありませんか。 § 例文 § 1.よろしければ一緒に食事でもしようじゃありませんか。 2.両国の友好のために、乾杯しようではありませんか。 3.演奏会の開始時間も近づいていますし、そろそろ会場に入ろうじゃありませんか。 4.同志諸君、今こそ、この悪政を打ち倒すために立ち上がろうじゃないか。 5.それはいい考えだ。早速やろうじゃないか。みんな、どうだ? ★ 例題 ★ 1) せっかく奥さんが私たちのため(で/に)作って(くださった/いただいた)んだから、みんな遠慮なく(いただく/いただこう)じゃないか。 2) 人に(頼る→   )ず、自分たちの力( )(成し遂げる→      )じゃないか。 (^^)前課の解答(^^) 1) 入る(自V)/いかに(→文型007)/高かろう 2) ため(目的→文型153)/から/浴びせられよう(受身文) 441 *~(よ)うとする/*~(よ)うとしたところに 動詞:未然形<~(よ)う> + とする           ・                とはしない                ともしない                とするところ/としたところ ・                とする矢先に/とした矢先に -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 山田:食事に行こうとしたところに、社長のお出ましだ。 課長:社長、みんなでそば屋にでも行こうかと思っているんですが、御一緒にいかがですか? 社長:外出しようとした矢先に先方から断りの電話が入ってね。そば屋とは渡りに船だ。僕がおごろう。 山田:こりゃしめたぞ!今日はついてる。 ♯ 解説 ♭  「~(よ)うとする」は何かの動作をしようと試みるという意味で、否定の形は「~(よ)うとはしない/~(よ)うとはしない」です。そして、「~(よ)うとするとき/~(よ)うとするところ/~(よ)うとしたところ」のように時の表現と結びついたときは、動作が始まる直前の場面を表します。   お風呂に入ろうとするところ <服を脱いで風呂に入る直前の場面>   お風呂に入るところ     <入浴準備をしているかどうか不明>  類義表現に「~(よ)うと思う」がありますが、これは頭の中だけの想念・意向で、動作の試みはしていません。→例題1)   食べようとする <ご飯を口に入れる寸前>   食べようと思う <≒食べるつもりだ> § 例文 § 1.僕が出かけようとしたら、電話がかかってきた。 2.君は僕が何かやろうとすると、いつも水を差すね。 3.彼は私が声をかけても、振り向こうともしなかった。 4.その男が現れたのは、店じまいも終わり、私が帰り支度をしようとしていたところだった。 5.政府が新景気対策を発表しようとした矢先に、その銀行の倒産は起こった。 ★ 例題 ★ 1) いい服を見つけたので、買おう(と思って/として)財布の中を(見れば/見たら)、残念な(ことは/ことには)お金が足りなかった。 2) その男は本を万引き(する→   )としたところ( )店員に見つかり、現行犯として(捕まえた→    )。 (^^)前課の解答(^^) 1) に/くださった/いただこう 2) 頼ら(→文型121)/で(方法・手段)/成し遂げよう 442 *~ようなら/*~ようだったら 名詞    :    の      +  ようなら 動詞・形容詞:普通形<ナ形ーな>     ようだったら -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 山田:顔色が悪いようだけど、具合が悪いようなら早引きしたらどう? 李 :みんなが忙しくしているのに、気がとがめるよ。 山田:気兼ねすることはないよ。無理をして病気の回復が長引くようだったら、かえって困るよ。 李 :ありがとう。じゃ、そうさせてもらうよ。 ♯ 解説 ♭  様態の「~ようだ」の仮定形で、主として相手の立場や気持ちを考えた婉曲な言い方として使われます。例えば下の例ですが、上は断定的で命令的に聞こえますが、下の「~ようなら」は間に合うかどうかの判断は相手に任せているので、とても丁寧になります。   間に合わないなら、明日でもいい。   間に合わないようなら、明日でもいい。  なお、様態の「~ようだ」は自己の五感や身体感覚などから感じ取った感覚推量の世界を表しますが、詳細は資料「を参照してください。 § 例文 § 1.もし先生がおいでになるようなら、私もお供します。 2.彼に足を洗って一から出直す気があるようなら、私はいつでも彼の力になってやろう。 3.「もし彼との生活がうまくいっていないようなら、いつ戻ってきてもいいのよ」「ありがとう、お母さん」 4.調整が難航するようだったら、私が相手方に直接会って話をつけてもいいよ。 5.時間があるようなら、今日の会議に顔を出さないか? ★ 例題 ★ 1) もし彼と(会いそう/会うよう)なら、ついでに伝言を(頼んで/頼まれて)(あげない/くれない)か。 2) 彼がまだこのことを(知る→     )ようなら、君の方( )( )詳細を(伝える→    )おいてくれ。 (^^)前課の解答(^^) 1) と思って/見たら(発見:~たら~した)/ことには(→文型087) 2) しよう/を/捕まえられた(受身文) 443 *~よう(に)/~ようにと 動詞:原形・ない形  +  よう(に)               ようにと               ようにとの + N -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 山田:李君、企画書ができ上がったら、持って来るようにと課長からの伝言だよ。 李 :わかった。まもなく打ち上がるから、持って行く。 山田:今日の課長、何だかおかんむりだから、機嫌を損ねないようにね。 李 :うちの課長もお天気屋で、困ったもんだ。 ♯ 解説 ♭  様態の「~ようだ」の連用形が「~ように」で、願望や要請を表す場合に使われます。「神様、どうぞ合格しますように」のように自分の願望を表すときにも使われますし、例文1のように手紙の文末でもよく使われる表現です。この「~ように」が相手に対して使われたときは、「~ようにしてください」の省略形と考えていいでしょう。→例題1)  この件は誰にも知られないようにしてください。→この件は誰にも知られないように。  なお、目的を表す「~ように」(→文型153 )や、内容を引用する「~ように」など、多くの用法を「~ようだ」は持っているので、資料「を参照してください。→例題2) § 例文 § 1.先生にはいつまでも御健勝であられますように。敬具 2.神様、どうか息子にいい花嫁が見つかりますように。 3.部長、ただ今社長から、至急来るようにとのお電話がございました。 4.旅先では決して生水は飲まないようにと父から言われた。 5.来日の際は是非とも私どもの宅にお立ち寄りくださいますよう、家族一同、首を長くしてお待ちしております。 ★ 例題 ★ 1) 先生、お仕事もお忙しいとは(思う/存じます)が、もうお若くは(ない/ございません)し、くれぐれも御無理を(しない/なされませぬ)ように。 2) 相手( )失礼にならない( )( )に、もらった手紙の返事はすぐ書く( )( )にしなさい。 (^^)前課の解答(^^) 1) 会うよう/頼まれて(受身文;あなたが私に頼まれる)/くれない 2) 知らない/から/伝えて(事前行為の「ておく」) 444 ~(よ)うに/~まいに/~たろうに 動詞  :未然形<~(よ)う/~まい>   +  に      た形<ー[た]→たろう> イ形容詞:<ー[い]→かろう> ナ形容詞:<ー[な]→だろう/であろう> (注;動詞の「ない形」はイ形容詞と同じく「~なかろう」になる) -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 李 :「ありがた迷惑」だって?いくら夫婦の間でも、そんな言い方はなかろうに。 良子:衣類は小平用、あなた用、私用と分けて整理してるのよ。何もかも詰め込めばいいってもんじゃないわ。 李 :一人でさぞ忙しかろうと思って手伝ったけど、かえって、君の仕事を増やしたみたいだね。 ♯ 解説 ♭  動詞や形容詞の未然形に、「~のに」に相当する接続助詞「に」が結びついた形で、多くは「~たろうに/~ていように/~だったろうに/~かったろうに」などの形で実現しなかった事態を取り上げ、「もし~だったらよかったのに、現実はそれに反して~」という気持ちを表します。残念・失望・後悔・不満の感情が強く現れる表現です。現代口語では「~だろうに/~でしょうに」の方が多いでしょう。   お父さんが生きていたら、お喜びになったろうに(・なっただろうに)。   そんな話はこんな場所でしなくてもよかろうに(・いいだろうに)。   今更悔やんでも仕方あるまいに(・ないだろうに)。 § 例文 § 1.もう少し時間があれば、この試合に勝てたろうに。 2.君一人が悪かったわけでもあるまいに、そんなに思い詰めることはないよ。 3.両親を事故で失って、さぞ辛かろうに、その少女はけなげに喪主を務めていた。 4.何もそこまで言うことはなかろうに、彼、すっかりしょげ込んだじゃないか。 5.よりにもよってどうして私が?他にも適任者はいたろうに。 ★ 例題 ★ 1) 彼は今さっき(帰る/帰った)ところだよ。もう少し(早いと/早ければ)(会えよう/会えたろう)に。 2) ことも(ある→    )に、何( )こんな雨の日に避難訓練をしなくても(いい→    )に。 (^^)前課の解答(^^) 1) 存じます(謙譲)/ございません(丁重)/なされませぬ(尊敬) 2) に/よう(目的「~ように」→文型153)/よう(要請→文型445) 445 *~ようにする/*~ようにしている 動詞:原形・ない形 + ようにする      ・             ようにしている             ようにしてください  ・             ようにしなさい (注:「動詞+やすい/にくい」などにつく例もある) -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 良子:小平、食べ物の好き嫌いはしないようにしなさい。 小平:だって、まずいんだもの。 良子:味付けに工夫して、食べやすいようにしてあるわ。 李 :食わず嫌いはよくないよ。騙されたと思って、食べて御覧よ。なかなかいい味にできているよ。 小平:お父さんだって、納豆を食べないじゃないか。 ♯ 解説 ♭  「~ようにする」は動詞の原形または否定形(「ない」形)と結びつきますが、意志動詞(他動詞の多く)につくときは「~ように努力する」、可能形や無意志動詞(多くは自動詞)につくときは「~状態にする」という意味を表します。→例題1)  この文型は「~ようにしてください/~ようにしなさい」などの依頼や命令の表現を作り、「(いつも・ずっと)~てください/~なさい)」という意味を表します。「~てください」はその場その時の一回性の依頼ですが、この「~ようにしてください」は継続性の依頼となります。  (今日)この課を復習してください。  (毎日)復習するようにしてください。 § 例文 § 1.二度とこのような間違いを犯さないようにしなさい。 2.これ、壊れやすいから、慎重に取り扱うようにして。 3.何もかも一度にしようとせず、毎日少しずつ続けてやるようにすればいいんだよ。 4.この老人介護センターは、地域のお年寄りがいつでも使えるようにしています。 5.誰にも迷惑をかけないようにするからさ、ねえ、僕も連れてってよ。 ★ 例題 ★ 1) 赤ちゃんを起こさない(ために/ように)、もっとテレビの音を小さく(する/なる)(ようにして/ようになって)ね。 2) できるだけゴミは(出す→   )( )( )に、また不要品はリサイクルに出す( )( )にしましょう。 (^^)前課の解答(^^) 1) 帰った/早ければ(文末に推量は「たら」か「ば」)/会えたろう 2) あろう/も/よかろう 446 *~ようになる/*~ようになっている 動詞:原形・ない形  +  ようになる     ・               ようにはならない               ようになっている  ・ (注:動詞は可能形が多い。否定形には「~なくなる」もある) -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 李 :男も育児休暇が取れることになったんだって? 真理:何を言ってんの、制度はとっくにあったのよ。最近になって育児は女の仕事という考え方が少しずつ変わってきて、それでやっと男も取れるようになったのよ。 李 :その点では中国より後れているね。でも、いずれ日本も欧米並に女性の社会参加が進むようになると思うよ。 ♯ 解説 ♭  「~ようになる」は動詞(多くは可能形)または否定形(「ない」形)と結びついて、「~ような状態に変わる」という状態変化を表します。そして、例文4、5のように「~ようになっている」と「ている形」が使われると、事物の状態や制度、構造を表します。  動詞+ようになる:歩けるようになる・たばこを吸うようになる…  イ形+くなる  :美しくなる・寒くなる…  ナ形+になる  :元気になる・きれいになる…  名詞+になる  :医者になる・春になる…  混同しやすい文型に「~ことになる」(→文型090)がありますが、「~ことになる」は結果に重点があり、「~ようになる」は変化の過程に重点があります。→例題1) § 例文 § 1.骨折も治って、松葉杖なしでも歩けるようになった。 2.腹一杯食べられるようになっただけでも幸せだと思う。 3.三年も日本にいれば習わなくても日本語は話せるようになる。 4.当店はお買い物の際、カードも御利用いただけるようになっております。<制度> 5.このパソコンは、音声を自動的に文字に変換したり、またその逆もできるようになっている。<構造> ★ 例題 ★ 1) 日本国憲法では健康で文化的な最低限度の生活が(保障する/保障される)(ことに/ように)なっているが、実際にそれができる(ことに/ように)なる日はまだ遠い。 2) 一年( )二年では、日本語が自在に(使う→    )こなせるようには(なる→      )よ。 (^^)前課の解答(^^) 1) ように(目的→文型153)/する/ようにして 2) 出さない/よう/よう 447 *~(よ)うにも~できない/*~に~できない 動詞:未然形 <~(よ)う> + にも +  動詞:ない形 動詞:  原形    + に  +  動詞:ない形 (注:これらの文型はほとんど文末で可能形の否定と呼応する) -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 李 :あんなに我も我もと自説を主張していては、新機軸を打ち出そうにも打ち出せないよ。「船頭多くして船山に登る」だよ。あれじゃ、単なる意地の張り合いだね。 山田:もう止めようにも止められないよ。 李 :でも、傷口が広がらないうちに止めないと、みんな引くに引けなくなり、チームが分解しちゃうよ。 ♯ 解説 ♭  「~(よ)うにも~(でき)ない」は「~しようと試みても~(でき)ない」、「~に~(でき)ない」は何か周りの事情があってできない、「~たくても~(でき)ない」は望んでもできないと、少しずつ意味は違いますが、類義文型になります。   買おうにも買えない。 <意志>   買うに買えない。   <事情>   買いたくても買えない。<希望>  なお、「言うに言われぬ/見るに見かねて/泣くに泣けない」などは慣用表現なのでそのまま語彙として覚えましょう。 § 例文 § 1.進むに進めず、退くに退けず、まさに進退に窮した。 2.もう逃げようにも逃げられぬ「まな板の鯉」だ。 3.こんな小さなミスで全プランが頓挫するなんて、泣くに泣けない思いです。 4.この辞典が完成するまでには、言うに言われぬ苦労がありました。 5.痛くもない腹を探られたが、弁明しようにもその機会も与えられず、断腸の思いだった。 ★ 例題 ★ 1) 最近疲れが(ひどくて/ひどいから)、今朝は(起きる/起きたい)に(起きなかった/起きられなかった)。 2) 彼の行き先が(わからない→     )、連絡を(取る→    )にも(取る→   )ようがなかった。 (^^)前課の解答(^^) 1) 保障される(受身文)/ことに(→文型090)/ように 2) や(~や~で=~かそこら)/使い(→文型167)/ならない 448 ~(よ)うものなら 動詞  :未然形<~(よ)う>        +  ものなら イ形容詞:<ー[い]→かろう> ナ形容詞:<ー[な]→だろう/であろう> (注:動詞の「ない形」と結ぶ「~なかろうものなら」の形もある) -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 山田:週末のレースは、何に賭けるの? 李 :競馬新聞もさることながら、僕の馬を見て決めた方がいいよ。どうだい、僕のひらめきに賭けてみないか。 山田:君のひらめきに賭けようものなら、びた一文戻って来そうもないな。 李 :僕が当てようものなら、地団駄踏んで悔しがるくせに。 ♯ 解説 ♭  「~(よ)うものなら」は動詞や形容詞の未然形を受け、「万一~ようなことがあったら、(大変な事態になる)」という意味を表す仮定文型です。後件は必ず悪い事態で、心配・恐れ・危惧・不安の感情を強調しますから、文末で「~兼ねない(→文型043)/~恐れがある(→文型020)/ぐらいでは済まない(→文型185)」などの助動詞表現と呼応することが多いでしょう。  関連表現に「(可能形・状態動詞)ものなら~たい」(文型424)という希望を強調する仮定文型がありますから、その違いをはっきり覚えておきましょう。   帰れるものなら、祖国に帰りたい。   <希望・願望>   祖国に帰ろうものなら、逮捕される。  <心配・不安・恐れ> § 例文 § 1.会社の方針に反対しようものなら、即刻首にされ兼ねない。 2.家に酒がなかろうものなら、父は母を怒鳴り散らした。 3.あんな男が首相にでもなろうものなら、国中の刑務所が政治犯でいっぱいになることだろうよ。 4.彼のところはかかあ天下で、酔っぱらってでも帰ろうものなら、家に入れてもらえないそうだ。 5.これ以上この金融危機が長引こうものなら、いくつかの銀行は倒産の憂き目にあうことになる ★ 例題 ★ 1) 少しの取り扱いミスでも(ある/あろう)(こと/もの)なら、この液体は大爆発を起こし(兼ねる/兼ねない)。 2) この会社は(厳しい→     )、一分でも(遅刻する→     )ものなら、すぐ賃金カット( )なる。 (^^)前課の解答(^^) 1) ひどく理由:文末に可能・状態表現)/起きる/起きられなかった 2) わからなくて/取ろう/取り(→文型435) 449 よくしたもの(だ/で)/よく言ったもの(だ/で) よくしたもので  ~ は ~ よく言ったもので ~ は ~ 名詞: ×   +  とはよくしたもの(だ/で) -------------------------------------------------------------------------------- ♪ 会話 ♪ 句 : ×      とはよく言ったもの(だ/で) 百恵:李さんのところは仲がいいわねえ。おしどり夫婦とはよく言ったもので、あの二人はいつも行動が一緒ね。 真理:子供ができてから、ますます仲がよくなったみたいね。羨ましいわ。私には理想のカップルだわ。 山田:「子はかすがい」とか言うけど、結婚生活に飽きた頃に子供ができるんだから、よくしたものさ。 ♯ 解説 ♭  これらの文型は感嘆表現の一種で、「~(と)はよくしたものだ」は取り上げたことが「実に巧妙に作られている/実に運がよいことだ」といった驚嘆・感嘆・感心の表現になります。「~とはよく言ったものだ」は、主に格言や俗語を取り上げて「実に的を得た言い方だ」と感心する表現になります。 § 例文 § 1.夫婦とはよくしたもので、お互いに欠点を補いあっている組み合わせが多い。 2.よくしたもので、世が乱れたときは必ず救いの神が現れる。 3.人の一生は幸と不幸の程度差はあるが、よくしたもので、一生を通して見れば帳尻が合うようになっている。 4.「悪銭身に付かず」とはよく言ったものだ。 5.「案ずるより産むが易し」とはよく言ったもので、実際にやってみたら、すらすら行くってことが多くある。 ★ 例題 ★ 1) 「器用貧乏」とはよく(した/言った)(もの/こと)で、何(も/でも)こなせる人間は、とかく大成しない。 2) よく(する→   )ものだね。(呼ぶ→   )に(行く→    )と思っていたら、彼の方から来た。 (^^)前課の解答(^^) 1) あろう/ものなら/兼ねない(→文型043) 2) 厳しくて(理由の「~て」)/遅刻しよう/に 資料來源:日本語能力試驗中心
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